2018-01-01から1年間の記事一覧
今まででキツかったアシ現場 2/3 2時間たつと次の原稿が回ってくる現場 それは、確かマック先生の連載が終わって 事務所が解散になって雑多なアシの仕事やってた頃のお話。 1日だけの臨時アシのお仕事。 成人向け漫画の人物の肌に スクリーントーン(※)61…
今まででキツかったアシ現場 1/3 原稿そのものを作品として扱う先生 漫画の原稿っていうのは、基本、印刷されて初めて作品になるんです。 なので、印刷に出ない部分、たとえば紙の端っこのほうは、どうでもいいので、 裁ち切りで、紙の端っこまでベタが塗っ…
賞金100万円の新人漫画賞をいただいたことで、僕は地に足がつかない状態になっていました。 当時、まだ数回、ロイホ先生(仮名)のアシスタントが残っていたので、静岡県まで新幹線で行き、3泊4日ほどの日程で背景を描いていました。 受賞したことで、僕は…
今回は、静岡県のロイホ先生の仕事場で、仕事が終わったあと睡眠時間を削ってコツコツ描いていた作品が、賞金100万円の漫画新人賞をいただいた時のお話。 ----------------------------------------------------------- 僕は、マック先生(仮名)の事務所で…
マック先生の事務所にレギュラーアシとして入って 僕は格闘技の道場に通い始めました。 キッカケは、新井秀樹さんの漫画『宮本から君へ』です。 圧倒的な暴力に直面したとき君ならどうする? って問いかけれたような気持ちになって。 真正面からストレートに…
漫画賞で佳作を受賞したあとのマック先生(仮名)のアシ時代のお話。 最初に一日だけお試しでヘルプに入った時は、16時間ぶっつづけ作業食事なし休憩なしだったけど。 レギュラーで入ってみると、当たり前だけど食事はちゃんとあった。 週刊連載のマック先生…
これは、単発のお仕事、ヘルプアシのお話。 とある有名な漫画家さん。 ここでは、プロ先生(仮名)と呼ばせていただきます。 何本も映画化もされ、雑誌でも人気の高いベテラン漫画家さんだ。 どこから話がきたのか、まったく記憶がない。 たぶん、どっかで知…
ロイホ先生(仮名)のアシをやりながら コツコツ描いたオリジナル作品を投稿して、 某週刊誌で佳作をもらった後に働き始めた仕事場の話です。 佳作に入選する時って、雑誌で入選が発表される前に担当編集者さんから電話があるんですよね。 「入選が決まった…
今回は、漫画業界以外の友達から頼まれたお仕事の話。 友人の同僚の女の子が、 漫画家としてデビューしたのでちょっと手伝ってあげて欲しいという依頼だ。 現在、読み切りの漫画を執筆中で背景を描ける人を探してるという。 臨時で一回だけ手伝いに行くこと…
僕の漫画業界の入口となったロイホ先生(仮名)の仕事場のお話。 当時、先生は33歳くらいで、僕は22歳くらいだったと思います。 今回は、 「こんな仕事場、もう嫌だ!」と思ったキッカケの一つとなった事件について。 前にも書いたけど、先生は、結婚して、…
僕が最初にアシとして師事したロイホ先生(仮名)のお話です。 以前にも書いたけど、ロイホ先生、原稿がいつも締め切りぎりぎりでした。 いつも担当編集者さんが先生のマンションまで原稿を取りに来るんだけど、担当さんが来ても、まだ原稿できてなくて、数…
臨時アシスタントで緊張した時のはなし。 臨時で入って、最初に任される背景は緊張します。 速くやらなきゃ。 どのくらいのスピードでやらなきゃいけないんだろ。 どのくらいって!最速でやるに決まっている! とか、いろいろ考えを巡らて焦る。 アシスタン…
ロイホ先生(仮名)が骨折している間、 先生の担当編集者さんに紹介してもらったのが、 以前、同じ雑誌に短期集中連載で漫画を描いたことのある シティ先生(仮名)だった。 その日は、シティ先生の初日。 まだ先生にもお会いしたことはなかった。 シティ先…
レギュラーで入ってる仕事以外に ほかの仕事場へお手伝いに行くこともありました。 臨時アシスタントとかヘルプのアシスントとか呼ばれてました。 臨時のお手伝いに行くと、 まず仕事部屋に通されて、 「この机を使ってください」 とか言われて、さっそくお…
漫画のお手伝いをする以外にも アシのやる事はいろいろありました。 現在の僕のお仕事は、 漫画家の先生が漫画を描くのをお手伝いしてお金をいただくことです。 それが、アシスタント。 在宅でパソコンを使って描いているので、 「漫画を描く」以外のお仕事…
僕が初めてアシスタントをしたロイホ先生(仮名)が骨折しました。 利き腕の右腕上腕です。 経緯を説明します。 先生は、健康のためか何のためかわからないけど、 気功の道場に通い始めました。 気功のおかげでタバコをやめることが出来たこともあって、 熱…
僕がお手伝いさせていただいてる漫画家さんは、 当たり前だけど全員デジタルで漫画を描いてらっしゃいます。 デジタルって一言でいってもいろんなやり方あるんですけど、共通してるのは、コミックスタジオ か クリップスタジオ どっちかのソフトを使っている…
漫画のアシスタントの失敗といえば、 よくあるのが、机の上でインク瓶を倒してしまって、 原稿の上にインクをドバーとぶちまけてしまうというやつだ。 最近は、デジタル作業が多くなったので、 そんな心配はまったくないんだけど想像してみてほしい。 プロの…
僕が最初にお手伝いしたロイホ先生(仮名)のお話。 ロイホ先生は、雑誌の中で、人気ナンバーワンだったんだけど、 原稿が遅いので有名でした。 いつも締め切りギリギリになっていました。 原稿を取りに来る担当編集者さんは、会社にもどってからやる作業を…
僕が最初に働いた仕事場は、 ロイホ先生(仮名)が住む、3LDKのマンションでした。 いちばん大きな部屋が仕事部屋で、先生の仕事机が一つとアシスタント用の事務机が3つ横並びにぴったりくっつけて配置されていました。 食事は、大きな炊飯器にごはんを…
僕が初めてレギュラーアシとして入った仕事場は、 某中堅雑誌の人気ナンバーワンの先生のところでした。 最初は、カケアミと呼ばれる線を重ねてグレーっぽい効果を生み出す 練習から始めました。 こんなのです。 慣れてくると、こんな感じになります。 毎日…
在宅デジタルアシスタント(以下在宅デジアシ)を雇う漫画家の先生は、 僕の経験上、とても丁寧な対応をしてくれる方が多いです。 背景を描いて、ファイルをお送りすると、 「ありがとうございます!」 「いい感じです!」 と、こちらの予想を超えて持ち上げ…
僕の毎日のお仕事は、午前10時から始まる。 まあ、午後2時から始まるという場合もあるんですが、 おおむね10時からですね。 9時55分にアラームをセットしていて、 アラームが鳴ると、僕はスカイプチャットで お手伝いする予定の先生にチャットを打ちます。…
このブログは、「教科書」という名前にしているし、 この記事のタイトルにも「デジタル漫画の教科書」なんて大それたタイトルをつけさせてもらってるんですけど、 まあ、基本はブログなワケで。 それについて、僕が日々思ったことを書いていくという アバウ…
僕は、21歳の時に「フロムA」というアルバイト情報誌を見て とある漫画家の先生に弟子入りした。 もちろん「弟子募集」とは書かれておらず「アシスタント募集」です。 電話すると、 「〇月〇日 面接をするので、それまでに描いてきて欲しいものがある。自動…
僕は現在、自分のスケジュールをウェブ上に公開している。 僕のホームページのトップページから誰でも簡単に閲覧することができます。 ホームページ作った時に勉強した簡単なHTMLで作ったページだ。 そもそも世の中にあるカレンダー・スケジュール帳のた…
僕のデジタル作業は遅い。 デジタルは、時間がかかる。 デジタルにすれば、簡単で時短になると思っていた僕は、 まず、そのことに驚いた。 デジタルって、かなり慣れないと 手で描くより時間がかかるのだ。 それでも、ベタ、トーン仕上げに関しては時間短縮…
漫画アシスンタト(以下漫画アシ)というお仕事は、 昔は、漫画家さんが仕事している場所まで行って、 用意された机で、先生が人物の絵を入れて生の原稿に 背景を描いていくという、とても緊張するお仕事でした。 インクをこぼして原稿を汚してしまったりし…
僕は、いま 漫画アシスタント(以下漫画アシ)というお仕事をしています。 一日のお給料:だいたい一万円。 働く時間:午前10時~午後10時 働く場所:自分の家。パソコン(以下PC)の前。 休憩時間:お昼休憩、ちょっと休憩、基本的に自由。 そんな感じで…
才能って、何なんでしょ。 51年生きてきた元漫画家の僕が勝手に書かせていただきますよ。 世間で「才能」って呼ばれてるものの正体は、 技術の集合体だと僕は結論づけています。 例えば、漫画を描くということでいうなら、 絵を描く技術、ストーリーを考える…