マンガアシの教科書

22歳でアシスタントとして漫画業界入りし、プロ漫画家になったはいいけどヒット作無しで30年経過した男の告白ブログ/Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です

『SAVE THE CAT』を読んでストーリー作りを勉強してみた#3『宇宙戦争』

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タイトル
宇宙戦争(2005)
出演:トム・クルーズダコタ・ファニング

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【ジャンル分け】 難題に直面した平凡な奴

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※ネタバレ注意。まだ観てない方は映画鑑賞後にお読みください。

 


映画の要約※ネタバレ注意!〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇


子どもたちとの面会日に宇宙人が攻めてきたので逃げた。
世界中で宇宙人が大暴れしたので逃げ場がないけどとにかく逃げた。
そんな中、崩壊寸前だった親子の仲が深まった。
宇宙人は地球の空気になじめず勝手に死んだ。

 

【ログライン】

父親失格の元不良が子供を連れて宇宙人の攻撃からがむしゃらに逃げる話。

 


第0幕・プロローグ的な?〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇


■イメージ映像

細胞、微生物のアップ。

ナレーション。

                 ★オープニングイメージ


第一幕〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

■主人公の日常

港。

大きなクレーン。
コンテナをトレーラーに積み替えているレイ。

レイが巧みな手つきで操っている。


■レイのアパート

今日は子供たちとの面会日。

別れた妻と新しい夫ティムが
二人の子供を連れてきている。

ロビー(男17歳くらい)と
レイチェル(女5歳くらい)。

レイは体育会・不良系。
妻の新しい夫は、インテリ弁護士系。
二人の子供は、
体力はあるが教養のないレイをばかにしている。

                  ★セットアップ


家の中でレイチェル手にトゲが刺さる。

「そのうち体が自然に押し出すわ」

とレイチェルが言う。        ★テーマの提示

 

■落雷と地割れ

嵐の中、落雷があり、
地下から巨大マシーンがあらわれる。     ★きっかけ

マシーンはレーザー光線のような武器で人間を駆除していく。
日常の完全なる破壊が始まった。

街が破壊されてゆく。
パニック!
パニック!
パニック! 

 

ボーゼンとして言葉も出ないレイ。 
初めての体験。
もう、どうしていいかわからない。 ★悩みのとき

 


第二幕〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

■避難

とにかく逃げなきゃ!     ★第一ターニングポイント
子どもたちを連れて
他人の車を盗んでハイウェイを疾走するレイたち親子。 


■ティムの家

郊外にあるティムの家に到着。 
誰もいない。

ふざけながらサンドウィッチを作るレイ。
まったく料理をしたことがないとわかる。

レイは孤立。
子どもとどう接していいのかわからない。

                     ★サブプロット
                      親子の対立


■ティムの家(夜)

また騒音が聴こえ、
家はめちゃくちゃに破壊された。    ★お楽しみ


■翌朝

とにかく二人を守り抜いて生き残るしかない。
子どもを連れての逃避行。


                ★サブプロット
                 父子の対立は、
                 少しずつなくなる。

 

 

第三幕〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

■港町

港町につく。

車を奪われる。         ★ミッドポイント
                 人間の醜さ
                 あさましさを見る


やっと連絡船に乗る。

海の中からマシーンが出てきて船を転覆させる。  
  
                  ★迫りくる悪い奴ら


人間を捕獲していくマシーンの触手。

逃げる、逃げる、逃げる。


■ロビーの単独行動

ロビーは戦いたい。
経験もないのに軍隊に同行して戦いたいと言い出す。

レイは行かせない。
最後はロビーに懇願され、行かせるレイ。  ★息子の成長
                     ★父と子わかりあう
                     ★だが別れる

■ある男の家

家にかくまってくれるという人がいたので、
やっかいになる。 

その男は、次第に精神を病んでいく。

いろいろあって
レイは、しかたなく男を殺す。     ★心の暗闇


■レイチェルさらわれる

レイチェルがトライポッドにさらわれる。
                      
                       ★ロビーも
                        レイチェルもいなくなった。
                       ★すべてを失って


第四幕〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

■レイ捕獲される


レイ、トライポッドに捕まる。
そこにレイチェルもいる。

が、手榴弾でやっつける。       ★第二ターニングポイント

レイチェルを救い出すことに成功する。    ★お楽しみ


■続く逃避行

しかしトライポッドを一体倒したところで
どうにもならない。

先の見えない不安は続く。

うなだれてハイウェイを歩く人、人、人。      ★心の暗闇


■ボストンに到着

ボストンに到着。

ボストンには妻の両親が住んでいる家がある。
無事ならそこに逃げ込んでいるはず。


■自滅したトラポッド

トライポッドが倒れてビルに突っ込んで壊れている。

兵士に聴くと、

「急にぐるぐる回り始めて、勝手にぶったおれた」

と言う。


■反撃

トライポッドの上に鳥たちがとまっている事に
レイが気づく。

つまりシールドが消えているということだ。

軍がミサイルランチャーで攻撃すると
トライポッドはあっさり倒れる。

そして中からエイリアンが出てくる。

ぐったりしている。
すぐに死んで見る見る枯れてしまった。           ★フィナーレ

 

■ボストンの家

もと妻の両親の家にレイとレイチェルがたどりつく。

別れた妻が出てきてレイチェルと抱き合う。

そして、義父、義母、

そしてロビー。


ロビーとがっちり抱き合うレイ。   ★フィナーレ

 


■ファイナル・イメージ

(ナレーション)
侵略者が吸った地球の空気
口にした物…

それが彼らに
破滅をもたらした

彼らを倒し、根絶したのは……

神が この地球に創りたもうた微生物だった。

 

                   ★ファイナルイメージ

 

END


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【感想文】

このように映画のストーリー構成をまとめるようになって、
冒頭に書いたように「めっちゃ要約する」という癖がつきました。

ぶっちゃけ、どーいう話やねんとい事ですね。
それを考えるようになりましたね。

そして全編を四幕構成に分けて考える癖もつきました。

これは漫画のストーリーを考えるにあたって
とても良い傾向だと思います。

 

この『宇宙戦争』ですが、
ラストがめっちゃ簡単にあっさり終わってしまうので、
「クソ映画」とか言われてるのを目にします。

だけど僕は何度見てもこのラスト泣きそうになります。

いいラストですよね~。

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