マンガアシの教科書

22歳でアシスタントとして漫画業界入りし、プロ漫画家になったはいいけどヒット作無しで30年経過した男の告白ブログ/Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です

アナログアシ時代の思い出 その1「ファースト・コンタクト」

 

僕は、21歳の時に「フロムA」というアルバイト情報誌を見て

とある漫画家の先生に弟子入りした。

もちろん「弟子募集」とは書かれておらず「アシスタント募集」です。

 

電話すると、

 

「〇月〇日 面接をするので、それまでに描いてきて欲しいものがある。
自動車の絵を描いてきてほしい。
ペン入れをして、できればトーンも貼ってほしい」

 

と言われた。

 

面接の日。


面接会場は、
先生の住居兼仕事場のマンションから一番近いファミレス。

ファミレスには、一人客が座るカウンター席と、

数人で座れるボックス席があった。

 

面接は、奥のボックス席でおこなわれていた。

そして、カウンター席には、面接を受けに来た人が数人…。

 

そう。

 

その漫画家の先生は、
ファミレス全体を、勝手に面接会場にしてしまっていた!

 

って書くと大げさかな。

一人が面接を終えてカウンター席に戻ってくる。

で、次の人に、「面接会場」に行くように伝えるのである。

そういうシステム。

 

まあ、見た目は、

客さんが座ってるだけなので問題はないんですけどね。

もちろん、カウンター席で飲んだコーヒー等の代金は、先生持ちである。


そんなこんなで一人だけ面接に合格した僕は、

そのロイホ先生(仮名)のもとで、漫画の技術を学ぶことになったのである。

 

つづく…

 

アナログアシ時代の思い出 その1 終わり

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