マンガアシの教科書

22歳でアシスタントとして漫画業界入りし、プロ漫画家になったはいいけどヒット作無しで30年経過した男の告白ブログ/Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です

漫画アシスタントというお仕事 その5「絵文字について」


在宅デジタルアシスタント(以下在宅デジアシ)を雇う漫画家の先生は、

僕の経験上、とても丁寧な対応をしてくれる方が多いです。

背景を描いて、ファイルをお送りすると、

「ありがとうございます!」

「いい感じです!」

と、こちらの予想を超えて持ち上げてくれてる先生が多い気がします。

スカイプチャットの話ですね。

 

とても嬉しいし、安心します。

同時に、気をつかっていただいているのだなぁとも感じて、

ちょっと申し訳ないな~とも感じます。 (^-^;)

 


絵文字の大切さ

世間では、絵文字・顔文字仕事で使うのは良くないこととされてるようです。

 

漫画家の先生の絵文字は、安心するので

僕は使ってほしい派です。

(^0^)/ とか (≧∇≦)ノとか


(^-^)ゝ とか (≧ω≦)b OK!! とか

とにかく絵文字があると安心します。

逆に、

了解しました。

だけだと、

「あれっ?ちょっと時間かかっちゃったの怒ってるかな…」

とか、すぐ不安になってしまいます。

常に全力のスピードでやってないからそう感じるんだって?

すいません…(^□^;)


僕が、手が遅いというコンプレックスを持ってるからでしょうか。

気にしすぎ?

いやいや、不安になりますよね。


^^ だけでも、

「あっ、怒ってない。よかった!」

って思えます。


と言ってますが、僕の方から絵文字を使うことはありません。

ほぼ…つーか、ほとんど、

100%ないですね~。

やっぱ…上に書いたように、

仕事で使うのはちょっと、失礼なんじゃないかな…とか

気になっちゃいますよね。(^◇^;)

 


とにかく僕は、絵文字 大好き派でございます。 (*^。^*)

 

長文、最後まで、ありがとうございます!

 

 

漫画アシスタントというお仕事 その5 おわり

 

 

 

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漫画アシスタントというお仕事 その4「使い勝手のいいアシになる」


僕の毎日のお仕事は、午前10時から始まる。


まあ、午後2時から始まるという場合もあるんですが、

おおむね10時からですね。


9時55分にアラームをセットしていて、

アラームが鳴ると、僕はスカイプチャットで

お手伝いする予定の先生にチャットを打ちます。

「今日も、よろしくお願いします!」

すると先方の先生からも

「よろしくお願いします!」

みたいに返ってきて、原稿のファイルが送られてきたりして作業スタート。


たまに、昼夜逆転して生活してる漫画家の先生とかだと、

午前10時の時点では、まだ寝ていて、

「よろしくお願いします!」って送っても

まったく返事が来ない場合があります。

 

ある先生の場合は、

こちらは午前10時に「よろしくお願いします!」って送るんですが
返事がなくて、

夕方16時くらいになって、やっと

「すみません寝坊しました。よろしくお願いします」

とチャットで来たことがあります。


その間、

指示も何もなく、ずっと休憩してました。

そういう場合は、先生の都合で休憩になったので、

お給料は通常通りいただけましたけどね。

 

他には、

同じく「よろしくお願いします!」って送っても返事がなくて、

夜になって、

今日からの約束だったというのを忘れていた先生から

「すみません!明日からだと思ってました!」
という連絡が来る、なんてこともありました。

その場合は、アシスタント料は難しいですね。

こちらからは、何も言わなかったんですが、

結果、振り込まれている額を確認したら、

4,000円くらい払ってくれたようでした。

 

 

在宅デジタルアシは、ドタキャンされる事もあります。


午前10時に仕事を始めるつもりで準備していたら、

午前9時30分くらいにスカイプチャットで、

「すみません。今日からの予定だったんですが
ネームがまだできてないので、
明日からで、お願いします」

という連絡がきて、その日の仕事がなくなるとか…。

その先生の場合は、その日の給料は無しですね。

 

で、ドタキャンの場合、給料なしというのは決まっていることではなく、

僕とその先生との間だけで成立している約束事みたいなものなので、

すべての場合が、そうだと思わないでいてほしいんです。


漫画家とアシスタントの関係というのは、

10人漫画家がいたら、10パターンあると思っていいです。

アシさんを雇う時のルールとかは、特に決まっていないので、

漫画家さんごとに全然ちがうと思っておいた方がいいと思います。


で、僕は基本、誰にドタキャンされても何も言いません。

「了解しました。またよろしくお願いします」
「明日から、よろしくお願いします」

とか、返事して終わり。

その日は一日自由になるので、自分の用事をするようにしてます。


他の在宅アシの知り合いに聞くと、

「ドタキャンの場合は、絶対キャンセル料もらう」

という人もいました。

人それぞれですね。


僕は、漫画家だったし、漫画家の大変さも知ってるし、

きっちりキャンセル料もらうよりも、

使いやすいアシスタントになって、便利に使ってもらいたい派なので

文句は言いません。

そうそうドタキャンなんて、ありませんし。

今日は、そんなところです。

長文を読んでいたいだいて、ありがとうございます!

 

 

漫画アシスタントというお仕事 その4 おわり

 


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デジタル漫画の教科書 その2「左手用キーボード」

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このブログは、「教科書」という名前にしているし、

この記事のタイトルにも「デジタル漫画の教科書」なんて
大それたタイトルをつけさせてもらってるんですけど、

まあ、基本はブログなワケで。

それについて、僕が日々思ったことを書いていくという

アバウトでいい加減な感じにしていきたいなぁと思ってます。

で、それらの記事をつらつら読んでいくうちに、

漫画業界について、あるいは漫画家という仕事について、

あるいは、漫画アシという仕事について、

理解を深めていただけたらいいなーという企画なんです。

ということで、よろしくです。

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で、今回、僕は、左手用ゲーミングキーボードという物を
導入しようと思いました。

 

先日、

 

「ああ!俺は遅い!背景とか描くのが遅いんだああ!」

って思う出来事があって、

もっと速くなりたい!と思ったんスよ。

なのでいろいろ模索してるんです。

 

僕は、いままで、

ペンタブとキーボードを使って漫画を描いてきました。

もちろんデジタルの話ね。

 

ぜんぶキーボードのショートカットキーで
まかなってきたんですよ。

でも、少しでも速くなれないかと思って。

 

ロジクールの、G13っていうヤツです。

https://goo.gl/AQqUYp

↑これです。(非アフィリエイト

いまは「G13r」言うみたいですね。

僕が購入したのは、もう…下手したら10年くらい前ですからね。

このG13は、それぞれのキーに、好きなキーを登録できるんです。

その他にも、ひとつのキーに複数のキーストロークも登録できるんです。

だけど、使えるキー少なすぎる!という理由で押し入れにしまったままにしてました。


でも、今回、また使ってみようと思ったんですよね。


で、使い方をいろいろ模索しました結論…


う~ん…

やっぱキーが足りない…気がする。

いやチャンネルは3つあるから、見えてるキーの3倍あるんだけど…

僕がやったのは、キーボードと同じようにキーを配置するという方法なんです。

「Tab」「Shift」「Ctrl」「Alt」「Space」

3つのチャンネル共通で、

残りをキーボードの1コ1コのキーを登録するというやり方です。


う~ん…

ちょっとややこしいな~。

これだったら、

今まで通り

普通のキーボードでショートカットキー叩いてる方が速い気がする。


なので、通常は、普通のキーボードを使って、

キーストロークが必要な場面で、限定的にG13を使用する

という方法でいってみようかと思ってす。


例えば、

選択範囲内にある画像を左右反転する、みたいな動作だと

「Ctrl+E」「N」「H」なわけだ。

それを、1コのキーに登録する。

そんな感じ使ってみようかな。

とにかく、使ってる過程で必要を感じたら、

そのつど登録していくという形でやっていこうと思ってます。


それで少しは速くなるでしょう。


以上です。

長文を読んでいただいて、ありがとうございました!

 

デジタル漫画の教科書 その2 おわり

 

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アナログアシ時代の思い出 その1「ファースト・コンタクト」

 

僕は、21歳の時に「フロムA」というアルバイト情報誌を見て

とある漫画家の先生に弟子入りした。

もちろん「弟子募集」とは書かれておらず「アシスタント募集」です。

 

電話すると、

 

「〇月〇日 面接をするので、それまでに描いてきて欲しいものがある。
自動車の絵を描いてきてほしい。
ペン入れをして、できればトーンも貼ってほしい」

 

と言われた。

 

面接の日。


面接会場は、
先生の住居兼仕事場のマンションから一番近いファミレス。

ファミレスには、一人客が座るカウンター席と、

数人で座れるボックス席があった。

 

面接は、奥のボックス席でおこなわれていた。

そして、カウンター席には、面接を受けに来た人が数人…。

 

そう。

 

その漫画家の先生は、
ファミレス全体を、勝手に面接会場にしてしまっていた!

 

って書くと大げさかな。

一人が面接を終えてカウンター席に戻ってくる。

で、次の人に、「面接会場」に行くように伝えるのである。

そういうシステム。

 

まあ、見た目は、

客さんが座ってるだけなので問題はないんですけどね。

もちろん、カウンター席で飲んだコーヒー等の代金は、先生持ちである。


そんなこんなで一人だけ面接に合格した僕は、

そのロイホ先生(仮名)のもとで、漫画の技術を学ぶことになったのである。

 

つづく…

 

アナログアシ時代の思い出 その1 終わり

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漫画アシスタントというお仕事 その3「スケジュール公開」

 


僕は現在、自分のスケジュールをウェブ上に公開している。

僕のホームページのトップページから
誰でも簡単に閲覧することができます。

 

ホームページ作った時に勉強した簡単なHTMLで作ったページだ。

 

そもそも世の中にあるカレンダー・スケジュール帳のたぐいは
表示や機能が複雑すぎて、

かえって見づらかったり複雑すぎたりする。

 

ずっとそのように思っていた僕は、
もう、ほんっとに簡単なページを作った。

 

アシの予定が入った日・用事があって仕事できない日は
赤い文字で「ア」または「私」。

 

「私」は、「私用」っていう意味です。

まず自分の休みたい日に「私」って入れてしまうので、
基本的に休みたい日は休むことができる。

 

で、アシの仕事に入れる日は、青い字で「〇」と表示してある。


これで一目瞭然。

それを見た漫画家さんが、

「〇月〇日~▽日まで、アシスタントお願いします」

みたいなメールをくれるのである。

 

そういう形で待っていると、

だいたい日程は埋まってくれるから

本当にありがたい。

スケジュールが、アシのお仕事で埋まるということは

翌月、お給料が入って生活できるということ。

僕の安定した生活の基盤がここにある。


だいたいお馴染みの先生が多い。

たまに、初めての先生からメールもらうこともあるけど。

 

何年にもわたってお手伝いさせていただいてる先生もいる。

 

何年もアシの仕事やってると、連載終了してしまう作品も出てくる。

そういう時は、当たり前だけど、

とりあえずその先生のお仕事は、いったん終了。

 

次に新しい連載が始まるときに、

また声をかけてくれるのを期待しながら待つしかない。

 

そうやって連載終了が重なると、

スケジュールに空きが目立ってくる。

つまり生活の危機!

 

そういう時は、アシスタント募集の掲示に書き込む。

「アシやりますけど、いかがですか~。

手伝ってほしい人、いませんか~」

みたいな感じに。(もっと丁寧だけど)


そんな感じで、僕を雇ってくれる漫画家の先生を探すのである。

 

今日は、ここまで。

最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

 

 

漫画アシスタントというお仕事 その3 おわり

 

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デジタル漫画の教科書 その1「準備と慣れ」

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僕のデジタル作業は遅い。

デジタルは、時間がかかる。

デジタルにすれば、簡単で時短になると思っていた僕は、

まず、そのことに驚いた。

デジタルって、かなり慣れないと

手で描くより時間がかかるのだ。


それでも、ベタ、トーン仕上げに関しては時間短縮になった。

デジタルで、ぺぺぺぺッと塗れるベタを体験すると、
もうアナログには戻れないなと思った。

仕上げは速いけど、その他の、

絵を描く作業が、どうにも遅い。

「僕が遅いだけなのか?

いや、そんな速く描けるかよ!」


当時は、そう思っても、
比べるべき他の漫画家さんの知り合いもいなかったし。

「作業風景を見せてください~」

ってお願いするのにも勇気が必要だった。

 


いま6年くらいデジタル漫画アシをやっている僕が
当時のデジタル始めたばっかのころの僕に言おう。

「キミは遅い!とんでもなく」

「そんで、お酒飲みすぎ!」

 

「デジタルは、手慣れれば、とてつもないスピードで漫画を描くことができる」

あくまでも、手慣れればね。

そんで、いま現在の僕は、

まだ手慣れていない…。

 

とんでもない速さで背景を描き、

仕上げをする漫画アシさんは、存在する。


絵を描くためのツールの準備が完璧で、
完璧に使いこなしているために、

スピードが違う!

準備 と 慣れ  です。

 

※注釈

「絵を描くためのツール」とは

パターンブラシを作っておくとか

ダウンロードしておくとか、

ショートカットキーを完璧に覚えておくとか、

左手用デバイスに記憶させておくとか…。

いろいろあります。

 


実際にペンタブの上でペンを動かすスピードも速いけど、

「次に何をするか」

を考える速さがちがうんだと思う。

おそらくだけど。

完成までの全体像が見えていて、かかる時間も予測できてるんだろうな。

で、

こーやってあーやって、こーしてああして…ハイ完成!

って絵が、全部見えているに違いない。


僕は、まだまだです。

全然だめ。

21歳で初めてアナログアシスタントに入って、

「流星くん、遅いよ~!」

って叱られてた時代を思い出してます。


でも、いまが成長の時よ。

「くそ!なんで俺はこんなに遅いんだ!」

ってつ自分に腹を立てながら作業をすることで速くなります。

アナログ時代の僕の体験談です。

食らいつくしかありません。

 

「デジタル漫画の教科書 その1」おわり

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漫画アシスタントというお仕事 その2「アナログアシとデジアシ」

 漫画アシスンタト(以下漫画アシ)というお仕事は、

昔は、漫画家さんが仕事している場所まで行って、

用意された机で、先生が人物の絵を入れて生の原稿に

背景を描いていくという、とても緊張するお仕事でした。


インクをこぼして原稿を汚してしまったりしたら、

当然、めっちゃ叱られます。

 

最近は、デジタルで漫画を描く先生が増えてきました。

インターネット回線を通じて、漫画のファイルをやりとりして、
遠く離れた場所にいる漫画アシさんたちに背景を入れてもらうことも
出来るようになりました。


僕も漫画家時代、アシスタントを家に呼んで
手伝ってもらったことがありますが、

漫画家にとっても、漫画アシを家に呼ぶのは大変なんです。

まず、一人で作業してる時は物置台になってた
アシさんようの机を片付けなくてはなりません。

で、ティッシュペーパーとか、アシさん用の飲みものとかを
ちゃんと用意しているかどうかチェック。

とかね。

いろいろ面倒なんです。


あと、人が部屋の中にいると、やっぱ緊張するし。

「何しゃべっていいのかわからんし…」

漫画家の先生、実は緊張してるんですよ。


何よりも、来てもらって、

「すいません、まだやる事がありません~」

だと話になりません。

アシさんに来てもらう時間までに、

アシさんに任せるためのコマに人物を入れておかなくては
なりません。

それも大変。

 

あと、スペースの問題。

一人が作業するためのスペースは、
最低でも机1コ分必要です。

狭い四畳半の部屋にアシさんを6人呼ぶとか不可能ですよね。

でも、デジタルならそれができる!

自分は四畳半のアパートで仕事してるのに、
アシさんを10人同時に雇う!
なんてことも可能なんです。

すごいですよね、デジタル!

ま、すんごいお金かかりますけどね。


あ、話がめっちゃ反れちゃいましたね。

今日のところは、ここまで。


ありがとうございました~。

 

 その2 終わり。

 

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