マンガアシの教科書

22歳でアシスタントとして漫画業界入りし、プロ漫画家になったはいいけどヒット作無しで30年経過した男の告白ブログ/Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です

漫画アシスタントというお仕事 その3「スケジュール公開」

 


僕は現在、自分のスケジュールをウェブ上に公開している。

僕のホームページのトップページから
誰でも簡単に閲覧することができます。

 

ホームページ作った時に勉強した簡単なHTMLで作ったページだ。

 

そもそも世の中にあるカレンダー・スケジュール帳のたぐいは
表示や機能が複雑すぎて、

かえって見づらかったり複雑すぎたりする。

 

ずっとそのように思っていた僕は、
もう、ほんっとに簡単なページを作った。

 

アシの予定が入った日・用事があって仕事できない日は
赤い文字で「ア」または「私」。

 

「私」は、「私用」っていう意味です。

まず自分の休みたい日に「私」って入れてしまうので、
基本的に休みたい日は休むことができる。

 

で、アシの仕事に入れる日は、青い字で「〇」と表示してある。


これで一目瞭然。

それを見た漫画家さんが、

「〇月〇日~▽日まで、アシスタントお願いします」

みたいなメールをくれるのである。

 

そういう形で待っていると、

だいたい日程は埋まってくれるから

本当にありがたい。

スケジュールが、アシのお仕事で埋まるということは

翌月、お給料が入って生活できるということ。

僕の安定した生活の基盤がここにある。


だいたいお馴染みの先生が多い。

たまに、初めての先生からメールもらうこともあるけど。

 

何年にもわたってお手伝いさせていただいてる先生もいる。

 

何年もアシの仕事やってると、連載終了してしまう作品も出てくる。

そういう時は、当たり前だけど、

とりあえずその先生のお仕事は、いったん終了。

 

次に新しい連載が始まるときに、

また声をかけてくれるのを期待しながら待つしかない。

 

そうやって連載終了が重なると、

スケジュールに空きが目立ってくる。

つまり生活の危機!

 

そういう時は、アシスタント募集の掲示に書き込む。

「アシやりますけど、いかがですか~。

手伝ってほしい人、いませんか~」

みたいな感じに。(もっと丁寧だけど)


そんな感じで、僕を雇ってくれる漫画家の先生を探すのである。

 

今日は、ここまで。

最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

 

 

漫画アシスタントというお仕事 その3 おわり

 

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デジタル漫画の教科書 その1「準備と慣れ」

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僕のデジタル作業は遅い。

デジタルは、時間がかかる。

デジタルにすれば、簡単で時短になると思っていた僕は、

まず、そのことに驚いた。

デジタルって、かなり慣れないと

手で描くより時間がかかるのだ。


それでも、ベタ、トーン仕上げに関しては時間短縮になった。

デジタルで、ぺぺぺぺッと塗れるベタを体験すると、
もうアナログには戻れないなと思った。

仕上げは速いけど、その他の、

絵を描く作業が、どうにも遅い。

「僕が遅いだけなのか?

いや、そんな速く描けるかよ!」


当時は、そう思っても、
比べるべき他の漫画家さんの知り合いもいなかったし。

「作業風景を見せてください~」

ってお願いするのにも勇気が必要だった。

 


いま6年くらいデジタル漫画アシをやっている僕が
当時のデジタル始めたばっかのころの僕に言おう。

「キミは遅い!とんでもなく」

「そんで、お酒飲みすぎ!」

 

「デジタルは、手慣れれば、とてつもないスピードで漫画を描くことができる」

あくまでも、手慣れればね。

そんで、いま現在の僕は、

まだ手慣れていない…。

 

とんでもない速さで背景を描き、

仕上げをする漫画アシさんは、存在する。


絵を描くためのツールの準備が完璧で、
完璧に使いこなしているために、

スピードが違う!

準備 と 慣れ  です。

 

※注釈

「絵を描くためのツール」とは

パターンブラシを作っておくとか

ダウンロードしておくとか、

ショートカットキーを完璧に覚えておくとか、

左手用デバイスに記憶させておくとか…。

いろいろあります。

 


実際にペンタブの上でペンを動かすスピードも速いけど、

「次に何をするか」

を考える速さがちがうんだと思う。

おそらくだけど。

完成までの全体像が見えていて、かかる時間も予測できてるんだろうな。

で、

こーやってあーやって、こーしてああして…ハイ完成!

って絵が、全部見えているに違いない。


僕は、まだまだです。

全然だめ。

21歳で初めてアナログアシスタントに入って、

「流星くん、遅いよ~!」

って叱られてた時代を思い出してます。


でも、いまが成長の時よ。

「くそ!なんで俺はこんなに遅いんだ!」

ってつ自分に腹を立てながら作業をすることで速くなります。

アナログ時代の僕の体験談です。

食らいつくしかありません。

 

「デジタル漫画の教科書 その1」おわり

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漫画アシスタントというお仕事 その2「アナログアシとデジアシ」

 漫画アシスンタト(以下漫画アシ)というお仕事は、

昔は、漫画家さんが仕事している場所まで行って、

用意された机で、先生が人物の絵を入れて生の原稿に

背景を描いていくという、とても緊張するお仕事でした。


インクをこぼして原稿を汚してしまったりしたら、

当然、めっちゃ叱られます。

 

最近は、デジタルで漫画を描く先生が増えてきました。

インターネット回線を通じて、漫画のファイルをやりとりして、
遠く離れた場所にいる漫画アシさんたちに背景を入れてもらうことも
出来るようになりました。


僕も漫画家時代、アシスタントを家に呼んで
手伝ってもらったことがありますが、

漫画家にとっても、漫画アシを家に呼ぶのは大変なんです。

まず、一人で作業してる時は物置台になってた
アシさんようの机を片付けなくてはなりません。

で、ティッシュペーパーとか、アシさん用の飲みものとかを
ちゃんと用意しているかどうかチェック。

とかね。

いろいろ面倒なんです。


あと、人が部屋の中にいると、やっぱ緊張するし。

「何しゃべっていいのかわからんし…」

漫画家の先生、実は緊張してるんですよ。


何よりも、来てもらって、

「すいません、まだやる事がありません~」

だと話になりません。

アシさんに来てもらう時間までに、

アシさんに任せるためのコマに人物を入れておかなくては
なりません。

それも大変。

 

あと、スペースの問題。

一人が作業するためのスペースは、
最低でも机1コ分必要です。

狭い四畳半の部屋にアシさんを6人呼ぶとか不可能ですよね。

でも、デジタルならそれができる!

自分は四畳半のアパートで仕事してるのに、
アシさんを10人同時に雇う!
なんてことも可能なんです。

すごいですよね、デジタル!

ま、すんごいお金かかりますけどね。


あ、話がめっちゃ反れちゃいましたね。

今日のところは、ここまで。


ありがとうございました~。

 

 その2 終わり。

 

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漫画アシスタントというお仕事 その1「芸は身を助く」

僕は、いま

漫画アシスタント(以下漫画アシ)というお仕事をしています。

 

一日のお給料:だいたい一万円。

働く時間:午前10時~午後10時

働く場所:自分の家。パソコン(以下PC)の前。

休憩時間:お昼休憩、ちょっと休憩、基本的に自由。


そんな感じでお仕事させてもらってます。


「アシスタント」と聴くと、
ものすごく安い給料で、助手みたいな仕事をして
雑用ばかりやらされるのではないかと思われますが、
本当は違います。

ちゃんとしたお仕事です。

漫画アシをやっていれば、普通に生活できます。

一日一万円もらえますから、
一か月、毎日働けば、30万円かせげます。

ただ、それも技術しだいなので、
技術がない人は、その金額は難しいと思います。

労働時間や休憩にしても

漫画家の先生しだいなので、いろいろです。

こちらの自由に決められない場合もあります。

 


僕は、21歳でアルバイト情報誌で

「漫画アシ募集」という記事を見つけて応募して、
漫画アシを始めました。

3年半、背景の描き方や効果の入れ方を勉強させてもらいました。


24歳のとき、
とある有名雑誌の「月間新人賞佳作」をいただいて、
プロ漫画家デビューしました。

 

そのとき担当編集者がつきました。

 

次に担当編集者さんと作った作品で、
賞金100万円の大きな新人賞をいただきました。

有名な漫画家さんの名前がついた賞です。

 

つぎに僕は、

担当編集者さんが担当している別の漫画家さんの
アシスタントをしながら、
連載作品のネームを作っていくことになりました。

その先生は週刊連載の先生で、

とても忙しかったです。


同じ雑誌で、新連載を始めようと頑張りましたが、
週刊漫画のアシをしながら
ネームを作るのは大変で、挫折しました。

当時ぼくは若く、スケジュール管理もぜんぜん出来てなくて

体調を崩してダメになった感じでした。

 


その先生の連載は3年半続きました。

その後、その有名雑誌の別冊で僕は連載デビューを果たしましたが、

その雑誌の別冊は、6カ月で休刊が決まっていたらしく、
連載も終了して僕は無職になりました。

 

その後、他の雑誌社さんから
読み切りの漫画のお話をいただいたりして何とか暮らしました。

今から見ると、まあ、だいたい右肩下がりでした。


また、アシスタントをしたり、広告漫画を描いたりして
生活してきました。

 

そして現在に至ります。

現在、51歳。

アシスタントとして漫画業界に入って30年たちました。

いまは、収入も安定していて、
生活には困っていません。

毎日、自分の部屋のPCの前で決まった時間お仕事すれば
お給料がもらえるという、
わりと居心地のいい生活をさせてもらってます。

休みも、けっこう自由に入れられます。

つづく…


その1 終わり。

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才能ってなに?


才能って、何なんでしょ。

 

51年生きてきた元漫画家の僕が勝手に書かせていただきますよ。


世間で「才能」って呼ばれてるものの正体は、

技術の集合体だと僕は結論づけています。

 

例えば、漫画を描くということでいうなら、

絵を描く技術、ストーリーを考える技術、

白い紙の上にコマを割る技術、

ハッタリをかます技術、

ハッタリってのは、たとえば主人公がいかにすげーかって事を

どうすれば読者に感じ取ってもらえるかを考えることですね。


そして、言葉じゃなくて動きで説明する技術、

ストーリーのラストで上手くテーマをにおわせる技術、

あるいはそもそもの、アイディアを思いつく技術などなど。


すべてにおいて、その技術があるわけで。

技術である限り、訓練によって習得可能なわけです。


ぶっちゃけ、それらのほとんど、

もともと、あるいは早い段階で習得していて、

人よりも上手くできる人のことを

世間では「才能のある人」と呼ぶのかも知れませんが、

とにかく才能というのは、持って生まれた神秘的なものであるとか

持つ者と持たざる者の間には歴然として差があるとか、

そういうものではないと僕は思います。


それらの技術が劣っている人、

まだ訓練されていない人たちが、

優れている人たちを見ると、

それはもう、もはや太刀打ちできないような

とてつもない次元の

越えがたい壁のようなものがあるかのように感じてしまうのかも知れません。

でも、生まれた時は、みんなただの赤ん坊。

 

そう信じたい。

 


ある地点で、差が出来てしまっているならそれは仕方のないこと。

それまで生きてきた人生が違ったのでしょうね。

それなら、習得できないと気づいてから

ばん回すればいいだけのハナシ。

一つひとつが、完全なる技術。

訓練していけばいいという訳ですな。


つまり、「才能」っていう1個の大きな

正体不明の存在を創造して恐れるのではなくて、

分解すれば、一つひとつが技術であるとわかれば、

道すじも見えてくると思うんですよね。


そんなところです。


以上です。

長文におつきあいくださって、ありがとうございました!

 

 

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2018.9.2 テスト更新「映画館に映画を見に行った」

※テスト※

今日は、妻と新宿まで映画を見に行った。

実は昨日から、左のかかとが痛くなっていて、

それは以前にも同じように痛くなったときに

形成外科に行って

 

痛風の発作ですね」

 

と診断されたやつとまったく同じ症状だったので、

痛風だと自己判断。

 

びっこ引けば歩ける程度だったので、

頑張って新宿まで行った。

この日は、ぼくと妻の休みが重なる日で

以前から「ジュラシック・ワールド 炎の帝国」を見に行こうと

予定を立てていたこともあって、

直前にドタキャンなんてしたら殺される!と思って

頑張ったのでした。

 

そして、帰り、荻窪に立ち寄り

昼食にとんかつを食べて帰ってきました。

 

とんかつ 美味しかった。

 

かかと痛は、少しずつ良くなっています。

自然治癒を待ちましょう。

 

※テスト※

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