マンガアシの教科書

22歳でアシスタントとして漫画業界入りし、プロ漫画家になったはいいけどヒット作無しで30年経過した男の告白ブログ/Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です

ストーリー作りの肝 読者の気持ちになってみる

人はいつも、先を読みます。

主人公が凄い秘密を隠していたら、
それが暴露されて、
みんなが驚くところまで見たいと思う。

これを水戸黄門効果と名づけてみた。(ぼくが)


気弱で、見てるとイライラしてくるような少年が登場すると、
たぶんこの後、どうにかなるのではないか、と期待する。

何かのキッカケで強く賢くなって
いじめっ子をぎゃふんと言わすのか、
正義の味方が現れて助けてくれるのか、
とにかく、期待する。
そして、何とかなるまで観客はつき合ってくれる。


悪人が出てくると、
正義の人にやられるのを期待して、
そのシーンを見るために待っててくれる。

要は、冒頭で観客が抱いた期待を
満足させてあげると、
「面白かった!」
と感じてくれるのだ。

船旅に例えると、
船頭は、
行く先を決めて出発するのではなく
お客さんの見てる方向に舵を切って
行きたい場所へ連れてってあげるということだ。

それがストーリー作りの肝なんじゃないか、
と僕は最近、思ってます。



例えば…冒頭のシーン。
風景描写があるとする。
それだけで、読者の脳に電流が発生します。

主人公らしき人が登場。

もう、ビビビ! です。

数秒後、主人公が動き、話す。
読者さん、性格分析開始。

性格や属性、かたまる。
未来の予測、変化を期待。

読者の気持ちの変化を想像することで、
すでに書いたようにストーリーが
組み上がっていくのです。

僕は今まで、どこで悩んでいたんでしょう。
答えは、読者の中にありました。

以上。

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