マンガアシの教科書

22歳でアシスタントとして漫画業界入りし、プロ漫画家になったはいいけどヒット作無しで30年経過した男の告白ブログ/Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です

デビュー直後の生活はこんな感じだった!

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【想定している読者層】漫画家デビューを目指している人
【この記事の趣旨】デビューは単なる通過点である。
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もくじ
■漫画家デビューした
■さらに100万円の賞とった
■つまずいた
■週刊アシ生活
■キツいスケジュール
■また週刊アシ生活へ
■何がいけなかったのか?
■出来ないことを知る
■デビューは通過点
■まとめ
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《漫画家デビューした》
僕は、ある週刊青年誌で月例の賞をもらってプロデビューした。

※デビューとは作品が雑誌に掲載されることです。 
 賞とっても、掲載されなければデビューとは言わない。

月例の小さな賞だったが、
夢のプロ漫画デビュー!
うれしかった。

《さらに100万円の賞とった》
そして次に描いた作品で、
賞金100万円の大きな賞をもらった。
その賞は、
大作家への登竜門と言われていたので、かなり舞い上がった。
注目を浴び、雲の上を歩いているようだった。

このあと自分は、どうなっていくのか。
ぜんぜん想像できずに、しかしなんか、
「文化人的な感じになって有名人扱いされたりするのかな」
とか想像したりして。
当時もずっとアシやってたんだけど、
アシに向かう新幹線の中で、
アエラとか週刊ポストとか読んだりして
「時代のニュースに、いい感じのコメントできるようにしとかないと!」
とか思って練習とかしていた。

※当時は、静岡県三島市に住んでいる漫画家先生のアシをやっていた。

担当編集者さんからは、
すぐに次回作を描くよう言われた。
「週刊連載ねらいましょう!」
と言われて、またもや舞い上がった。


《つまずいた》
そこで僕は、つまづいた。


《週刊アシ生活》
大きな賞を獲ったのはいいとして、
僕は担当編集者さんが担当している
もう一人の漫画家さんの臨時アシスタントをすることになった。
のちにその作品が人気ナンバーワンになって、
ドラマ化とかされる大先生です。

最初は一度だけという約束だったのだが、
僕は大先生に気に入られ、
週刊連載のアシスタントをする事になった。

週刊連載のアシは週4日間拘束される仕事だった。

4日間、仕事場の仮眠室で
他のアシさんたちと一緒に寝るという厳しい生活。

4日間は仕事だけど、残り3日間はフリーなので、
「その3日間で次回作のネーム切って、連載を目指しましょう」
という話になった。

そして毎週、
週刊アシの仕事が始まる前の日に、
担当さんと打ち合わせすることになった。


《キツいスケジュール》
キツかった。

25歳の僕は、計画性がまるでなかった。

週刊アシが終わると、
4日間泊まりのストレスから、
「終わったーーー!」
とだらけてしまってネームどころじゃなかった。

打ち合わせ当日の朝になっても何も出来てない。
「やべえ…なんもやってねえ…」
と全身に汗をかく…。

毎週、そんな感じ。

新しい漫画なんて、出来るわけがなかった。

最終的に、大学ノートに、絵とかコマ割りとか全然描かずに
文字だけで、
「いろいろあって、オチ」
と書いて編集さんに見せた。

編集さんは、かなり怒ったようだった。


《また週刊アシ生活へ》
それから僕は、ただの週刊連載のアシスタントになった。
大先生の連載が終わるまで3年半、
漫画は一本も描けなかった。


《何がいけなかったのか?》
当時の自分にアドバイスするとしたら…なんだろ。

「スケジュールの変更を進言すべき」

 

かな。

そのペースで毎週毎週ネーム切るのはきつい。
そういう細かい事情を編集さんに相談すべきだった。

そして、ネームチェックをひと月に一度くらいにしてもらう。

それでも、ちゃんとしたネームを持っていけるのなら良しとするべき。


《出来ないことを知る》
計画性がない。
少ない時間を有効利用できない。
ストレスで、だらけてしまう。
集中できない。
時間がない。
出来ない。

じゃあ、どうすればいいのか?

順番に考えていけば、答えは出る。

失敗の原因は、
「とにかく頑張る!」
「がむしゃらにやる!」
のように根性論で押し切ろうとしていたことだ。
自分の事だから、よく覚えてる。


《デビューは通過点》
もう一つ言えること。

デビューする前から、ゴールを見て走ること。

プロデビューは、たとえるなら給水所です。
デビューはただの通過点。

ゴールに何があるのか、
見えてから走り始めよう。

見えなければ、
仮でいいのでゴールを設定しよう。

「作品がアニメ化」
タワーマンションの最上階に住む」
「美人女優と結婚」
インフルエンサーになっている」
なんでもいい。

そうすれば少なくとも給水所で立ち止まることはない。


《まとめ》
デビューしたってことは、
いちおう芽が出たってことです。

だけどその後、伸びていかなければ、
引っこ抜かれて畑の肥料になるだけ。

伸び続ける気持ちを作っておきましょう。


本文は以上です。

僕のような中途半端な漫画遭難者のたわごとを

読んでいただいて、ありがとうございました!

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