マンガアシの教科書

22歳でアシスタントとして漫画業界入りし、プロ漫画家になったはいいけどヒット作無しで30年経過した男の告白ブログ

社会の歯車なんかになりたくないぜ!

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■若さゆえの過ち(あやまち)

「社会の歯車なんかになりたくないぜ!」

若いころ、
そんな言葉がどこからか聴こえてきました。

「そうだ。社会の歯車なんかダメだ!ダセえぜ!」

僕は、ロックな思想にうかされました。


■「社会の歯車」とは何か


イメージを言うと、企業戦士。
ブラック企業とまではいかないまでも、
それに近い環境下で働かされる社畜みたいなイメージです。

とにかく、ひたすら金で使われ労働に明け暮れ、自由時間なし。
いきなり残業になるわ、いきなり転勤になるわ、
理不尽な思いをじっと耐えて会社のために尽くす人種のことです。

僕は若いころは「働きたくないなあ」と思っていたので、
「社会の歯車にはなりたくねえ」という言葉に安易に乗っかって、

「そうだ! 歯車はダメだ! 就職なんてクソだ! フリーター最高!」

と思ってました。

いま思うと僕は、社会に飛び込むのが怖かっただけなのです。

モラトリアムな立場でなくなることが怖くて
逃げていただけでした。



■「会社の歯車」でしかないことで悩んでいる人もいる


世の中には、
自分が会社の歯車でしかないということに気づいて
悩む人がいるようです。

自分でなければ出来ない仕事ではなく、
いつでも代わりの利く仕事ばかりをさせられていることに
虚しさを感じるようです。


■年を重ねて僕は変わった


若いころの僕なら
そんな悩みも理解できたのでしょうが、
今はいいオッサンの身、なかなか理解に苦しみます。

会社に属するという事は歯車になるという事です。

僕が経営者なら、
一人の社員にしか出来ないという案件を作ると、
もしその社員が突然死や大けがをしてしまった場合に困るので、
みんなで補填しあえるような組織づくりを目指したいと思うのですが…。

社員の立場だと、
自分だけにしか出来ない仕事を任されたい。

社内で唯一の存在になりたい、
というマインドを持つものなのでしょうか。



■唯一の存在はキツイ


漫画家という職業は、唯一になれる職業です。

だけど、漫画家を経験し、漫画業界に30年いると、
唯一は、キツイと感じます。

ま、正直、唯一の存在といえる漫画家にはなったことないんですが、
ある程度想像でおぎなっております。 (^п^;) 


もし今、連載漫画家になれるとしても、
自分にしか描けない絵を描く漫画家になりたいとは思いません。
カッコいいけど、キツいです。

僕だったら、作業を出来るだけ分業化して、
自分がいなくても、どんどん漫画が出来上がっていく漫画工場のようなシステムを作ると思います。

僕自身、歯車になって
システムを動かしたいです。

自分じゃなきゃ動かせないシステムは、怖いです。

そのシステムを構築した上で、
余暇に、趣味の漫画を描くでしょう。



■歯車は大切


と、ここまで「歯車は楽チン」とか

そういう視点で書いてきましたが、

決して楽な歯車だけじゃありません。


唯一、そこにしかない重要な歯車だって社会にはあります。

そんなさまざまな歯車がかみ合って、社会を作っているのだと思います。


そもそもが、歯車であることに不満を抱くことに問題があるのではないでしょうか。

人は誰もが歯車です。



■まとめ


生活を支えるメインステージで
唯一の存在を目指すのが不幸の始まり。

自分も歯車の一つになり、
システムを動かし生産性を上げつつ、
余った時間を利用して、唯一になりたい願望を叶えるのがベストだと思います。

歯車は幸せです。
あえて無理やり、キツイことをやりたいのなら
どうぞ唯一の存在を目指していただきたい。


■流星光Twitter
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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)>