マンガアシの教科書

22歳でアシスタントとして漫画業界入りし、プロ漫画家になったはいいけどヒット作無しで30年経過した男の告白ブログ/Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です

先生と打ち解けるのが苦手な僕

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■先生と仲良くなるの苦手
 
僕はもともと
学校の先生とか、お店の店員さんとか店長さんとか
そういう、仕事で関わっている人たちと
親し気な会話をするのがめっちゃ苦手でした。
 
バイト先の先輩やマネージャー・店長と親し気に気さくな会話を楽しむのも
苦手でした。
 
なので、漫画家の先生とも同じく、
なかなか打ち解けた会話ができず苦労しています。
 
 
在宅デジアシなのだから、会話するといってもチャットくらいで、
言うほどの事はないじゃないか、と思われるかも知れません。
 
しかし、チャットの中にも、いろいろあるのです。
 
 
■チャットの会話がよそよそしい!
 
チャットでも、複数のアシさんが同時につながって
チャットで会話しながら指示を受けて仕事する場合があります。
 
そんな時、他のアシさんの先生への対応を目にすることがあって、
強く感じます。
 
「僕の会話…なんか、固い! よそよそしい!」
 
打ち解けた感じ出すの、やっぱ僕は苦手…。
 
 
■絵文字が使えない!
 
とにかく絵文字が使えない。
「ー」も苦手。
「はいー」
とかの伸ばす「-」です。
 
「了解しました!」「!」くらいが精一杯。
 
「わかりましたー^o^」とかはもう、仙人レベルですね。
 
 
■ビジネスマナーが頭をかすめる
 
原因として、よく言われてる
 
「仕事では絵文字は使ってはいけない」
 
というルールがあります。
それが、ふっと頭をかすめるんです。
 
あと、
 
「雇われてる身であるのだから、絵文字を使うとは何事か!」
 
っていう自分ルール。
 
 
なんか、変に自分をしばってるルールが多いんですよね~。
 
 
■まとめ
 
まあ、そんな感じな僕ですが、なんとかアシやってますわ。
 
というお話でした。
最近では、少しずつ、打ち解けた感じを出そうと試みております。
 
以上。そんな感じです。
ありがとうございました!
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【漫画アシ】ストレスがたまる原因と その対処法

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(あくまでも僕自身の話です。自分以外のことはわかりません)
 
■時間がかかりすぎている事に対するあせり
  →つまり自分の評価が下がることを気にしている。
 
このアセリが出た時点で、もうすでに時間がかかっている。
その後の作業を段階に分けて
 
□手前の建物 〇〇時終了
□遠景 〇〇時終了
□トーン仕上げ 〇〇時終了
 
など、大まかな計画表を立てると気持ちが少し落ち着く。
 
あとは、計画表の最初からやるだけ。
 
次からは、最初にかかる時間を予測して計画を立てる。
その癖をつければ大幅に遅れることは少なくなるはず。
 
 
■やる気がまったく出ない
指示された背景が、魅力的な背景ではないためにやる気が出ない。
 
これは…う~ん、やるしかない。
消去法で考えましょう。
・嫌だなと思うと遅くなる→自分の評価が落ちる→叱られる
 
だからなるべく何も考えず手を動かす…
って、それが結構難しいんだっつーハナシですが…。
 
大きな漫画作品の中の一部分を構成する
大切なパーツと割り切って、とにかく早く終わらせる!
 
これしかありませんね。
 
アシがやるのは、特にデジタル作業の場合は、
最終的に先生が手直しをして仕上げるので、
素材を作る作業に似ています。
 
ダメ出される覚悟で、サッ上げて渡してしまいましょう。
時間かかって、ダメ出しされるより、
短時間で終わってダメ出しされる方が
先生としても被害はすくないはず。
 
「面倒な背景だな~」
と思うものほど手抜きで早く上げて、
ダメ出しされて、直すポイントを明確にしていきましょう!
 
 
 
■集中力が出ない。ネットサーフィンなどしてしまう
 見るもの、聴くものがみつからない。
 これはマズい。
 ネットサーフィンして探していては時間ばかりが過ぎてしまう。
 時間がない場合は、ヘッドフォンで好きな音楽を流す。
 経験上、音楽にまさるものはない。
 
対策としては、
普段から、YouTube動画や映画・ドラマなど、
鉄板で集中できる映像作品を用意しておくのがベスト。
 
 
■予定通り進まない
これは、予定の立て方がマズいパターン。
 
「この作業には1時間かかるだろう」
→2時間かかってしまった。
 
「1時間半かかるだろう」
→30分で終わってしまった。
 
このような誤差は、経験不足からくる。
このような間違いを何度も繰り返すことで、
少しずつ性格に時間予測が出来るようになるので、
「苦手だからやる意味がない」とあきらめないこと。
出来るまで続けるのが良い。
 
 
■面倒な背景が多い
考え方を変える。
 
漫画家さんは、面倒なことをこちらに依頼してきている。
こちらは、お金をもらって面倒な事をしている。
作業が面倒でない訳がない。
 
 
 
■今日中に終わらず残業になるかもしれない
もはや残業になっていいじゃないか!と考える。
もう、どうにでもなれ! 的な感じでもいい。
映画を流しながら、だらだらと続けよう。
「ああ終わらない」
「まだ終わらない」
「嫌だな」
そう思いながらやる作業ほど遅いものはない。
嫌な作業ならば、映画やドラマでも見ながら
時計を裏返して思いっきりだらだらやろう。
そのうち必ず終わる。
 
 
■給料が激安。(出来高制などで)頭にくる。
 解決法→想像する
 
おそらく先生の原稿料が安いのではないか。
 
めっちゃ安い原稿料の漫画を自分が描くとしたらどうだろう。
 
泣く泣く安い給料で「すいません~」とか思いながら
アシスタントさんに依頼しなければならない。
 
実際はわからないが、そう想像してみる。
 
そう想像することで、
この人の手助けをしてあげよう!
と思えて、時間も早く進む。
 
でも、給料面で納得できないのなら
自分を殺してまで継続的に働くことはありません。
次からお断りしましょう。
 
 
 
■まとめ
要は、考え方しだい。
 
仕事内容は決まっているし、逃げられない。
ならば手を動かすしかない。
 
なるべくストレスにならないように乗り切りましょう!
 
 

社会の歯車なんかになりたくないぜ!

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■若さゆえの過ち(あやまち)

「社会の歯車なんかになりたくないぜ!」

若いころ、
そんな言葉がどこからか聴こえてきました。

「そうだ。社会の歯車なんかダメだ!ダセえぜ!」

僕は、ロックな思想にうかされました。


■「社会の歯車」とは何か


イメージを言うと、企業戦士。
ブラック企業とまではいかないまでも、
それに近い環境下で働かされる社畜みたいなイメージです。

とにかく、ひたすら金で使われ労働に明け暮れ、自由時間なし。
いきなり残業になるわ、いきなり転勤になるわ、
理不尽な思いをじっと耐えて会社のために尽くす人種のことです。

僕は若いころは「働きたくないなあ」と思っていたので、
「社会の歯車にはなりたくねえ」という言葉に安易に乗っかって、

「そうだ! 歯車はダメだ! 就職なんてクソだ! フリーター最高!」

と思ってました。

いま思うと僕は、社会に飛び込むのが怖かっただけなのです。

モラトリアムな立場でなくなることが怖くて
逃げていただけでした。



■「会社の歯車」でしかないことで悩んでいる人もいる


世の中には、
自分が会社の歯車でしかないということに気づいて
悩む人がいるようです。

自分でなければ出来ない仕事ではなく、
いつでも代わりの利く仕事ばかりをさせられていることに
虚しさを感じるようです。


■年を重ねて僕は変わった


若いころの僕なら
そんな悩みも理解できたのでしょうが、
今はいいオッサンの身、なかなか理解に苦しみます。

会社に属するという事は歯車になるという事です。

僕が経営者なら、
一人の社員にしか出来ないという案件を作ると、
もしその社員が突然死や大けがをしてしまった場合に困るので、
みんなで補填しあえるような組織づくりを目指したいと思うのですが…。

社員の立場だと、
自分だけにしか出来ない仕事を任されたい。

社内で唯一の存在になりたい、
というマインドを持つものなのでしょうか。



■唯一の存在はキツイ


漫画家という職業は、唯一になれる職業です。

だけど、漫画家を経験し、漫画業界に30年いると、
唯一は、キツイと感じます。

ま、正直、唯一の存在といえる漫画家にはなったことないんですが、
ある程度想像でおぎなっております。 (^п^;) 


もし今、連載漫画家になれるとしても、
自分にしか描けない絵を描く漫画家になりたいとは思いません。
カッコいいけど、キツいです。

僕だったら、作業を出来るだけ分業化して、
自分がいなくても、どんどん漫画が出来上がっていく漫画工場のようなシステムを作ると思います。

僕自身、歯車になって
システムを動かしたいです。

自分じゃなきゃ動かせないシステムは、怖いです。

そのシステムを構築した上で、
余暇に、趣味の漫画を描くでしょう。



■歯車は大切


と、ここまで「歯車は楽チン」とか

そういう視点で書いてきましたが、

決して楽な歯車だけじゃありません。


唯一、そこにしかない重要な歯車だって社会にはあります。

そんなさまざまな歯車がかみ合って、社会を作っているのだと思います。


そもそもが、歯車であることに不満を抱くことに問題があるのではないでしょうか。

人は誰もが歯車です。



■まとめ


生活を支えるメインステージで
唯一の存在を目指すのが不幸の始まり。

自分も歯車の一つになり、
システムを動かし生産性を上げつつ、
余った時間を利用して、唯一になりたい願望を叶えるのがベストだと思います。

歯車は幸せです。
あえて無理やり、キツイことをやりたいのなら
どうぞ唯一の存在を目指していただきたい。


■流星光Twitter
https://twitter.com/emphasizeman





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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)> 

実績を積むことを念頭に行動する

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■人は実績をみる
人は、実績を見てはじめて納得する。
 
どんなに才能あふれる人間でも
数年という実績がなければ認められない。
 
例えば弱虫ペダルは、連載開始直後にアニメ化しただろうか。
いやしてない。
連載開始から数年間、
ずっと『少年チャンピオン』で人気トップを取り続け、
初めてアニメ化という話になったはずだ。(内情は知らんけど)
 
そして、アニメ化した後もシリーズは続き、
関わっている人たちに利益を与え続けている。
 
その実績があり、現在の渡辺航さんがある。
 
 
ヒカキンさんは、最初から、あの有名なヒカキンだっただろうか。
ヒューマンビートボックスでテレビに出られただろうか。
いや、どうかな。
 
数年間、毎日動画をアップし、登録人数を増やして、
小学生の将来なりたい職業にYouTuberが入るくらいの人気になって、
初めて世の中に認められたのです。
 
みんなが驚くような才能があっても、
数年頑張り続けないとダメってこと。
 
 
 
■何だかんだで10年かかる
どの業界でもそうではないだろうか。
 
たとえば一人の俳優さんがいる。
Aさんとしよう。
 
よく、テレビドラマで顔を見るAさん。
主人公の同僚刑事とか、犯人グループのボス役で出演したりしてる。
 
顔は有名だけど名前は知らない。
いますよね、そんな俳優さん。
 
で、ある時、何かのキッカケで、やっと名前を知ることになる。
 
「こういう名前だったんだ」
 
おぼえやすい名前だったので、もう忘れない。
 
だいたい僕が名前を知るようになった頃から、
バラエティ番組にも登場するようになる。
 
「ところでAさんは、
 いつから俳優をやってるのだろう」
 
さかのぼって追ってみると、
結構昔からやってたりする。
 
実は10年くらい前の、僕が好きで毎週見ていたドラマに
結構いい役で出演していたりする。
 
無名役者にしてみたら大抜擢!というくらいのいい役。
 
おそらく本人は、その役が決まった時は大騒ぎだっただろう。
 
でも、そこから10年かかったんだよね。
僕が名前を知るようになるまで。
 
 
■イッパツ逆転を考えていると危険
若いころの僕は、
「いつかすっげー漫画を描いて、世の中をびっくりさせてやる!」
 などと考えてました。
 
初めて持ち込んだ作品が大絶賛され、
連載が決まり、
その連載が大ヒット!
そしてアニメ化!
一躍有名人の仲間入り!
「いいとも」のテレフォンショッキングに出演!
 
とかね。
 
でも、イッパツ逆転ってのは、ありません。
 
一万人に一人くらいの割合であるかも知れないけど、
1/10000 は、ほぼゼロ。
 
じゃあ、ゼロとして計画を立てるべき。
 
 
「一万人に一人くらいの割合」とか「一握りの人しか」とかが曲者なんですよね。
 
「自分は特別なので、一万人に一人に入るから」
 
そう考えてしまう若者は多いはず。
僕もそうでした。
「そう信じてるアホの中から、天才が生まれる。
 だからこのまま突き進んでOK!」
みたいに考えてました。
 
でも、その考え方はダメ。
イチかバチかのギャンブラーです。
負ける人の考え方です。
パチンコで金吸い取られるヤツの考え方です。
 
人生、負けたくないでしょ。
なら、負けないように脳みそを使うべき。
 
 
■まとめ
いい漫画を描く。
自分が納得できる漫画を描く。
 
という目標もいいけれども、
イッパツ屋では、誰も認めてくれません。
 
みんなが振り向くのは実績。
いったん始めたら、
数年間継続しなければ実績にならない。
 
そのためには、まずどこから着手するか。
第一歩をどこに踏み出すか。
 
 
それを考えるべき。
 
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以上、長文におつきあいくださって
ありがとうございました!
Photo by Jacek Dylag on Unsplash
 
■流星光Twitter
 

仕事が終わらない原因のひとつ

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■仕事が終わらない
アシスタントやっていて、終了時間までに
振られた背景・仕上げが終わらない事があります。
 
今日が最終日、約束は22時まで。
 
先生に
「進捗いかがですか~?」
と聴かれて
「すみません、終わりそうにないんですけど~」
と謝ったり、残業になってしまったりすることが多い
僕のようなダメアシの反省点を記した記事です。
 
少しでも、ヒントにしていただけたら嬉しいです。
 
 
■終わらないと自分で決めている
 
「時間までには終わらないだろうな~」
 
という予測がすべての元凶。
最初から逃げ腰なんです。
 
 
■デジタル作業は途中で終わることもある
 
「終わってなくても大丈夫ですので、できたとこまで送ってください」
 
と言われ、時間ぴったりに仕事が終了するというパターンがあります。
 
デジタルの場合、普通にあります。
 
Aさんが途中までやった背景を、
Bさんが引き継いで仕上げまでやります。
 
途中までなので、多少進行が遅れても大丈夫。
どうせ引継ぎの人がやってくれます。
 
そうやって、甘えた「逃げ」の気持ちを持ってしまうのも
遅れる原因の一つです。
 
この仕事は、絶対に自分が上げる!
 
そう強く思わなくてはいけませんね。(反省)(-_-,,) 
 
 
■後味はめっちゃ悪い
でも、それやると、後味が悪いんです。
 
サボったことは自分だけが知っています。
仕事が終わっても、嫌な気持ちです。
 
最近では、それが原因で、怖い夢を見て
夜中に目を覚ましたりします。
 
いままでも、そういう仕事の仕方をして、
心にストレスを与えていたのではないかと思います。
 
 
■残業は挽回のチャンス
 
「時間なので終了してください」
 
ではなく
 
「今やってる背景、最後までやっていただけますか?」
 
と残業になることもあります。
 
むしろ、そうなった方が気持ち的には楽です。
自分が苦労して、サボった分の穴埋めをするのですから。
 
ま、残業代はいただくんですが…。
 
 
■アシじゃなくても遅れる原因はほぼコレ
 
自分の漫画を描いている時でも、
遅れる原因は、ほぼこれ。
 
仕事をもっとも早く終わらせるやり方は、
作業に没頭して、できれば作業を楽しんで、
とにかく前進すること。
 
時計をチラチラ見ては、ため息つきながら
「〇〇時締め切りか~、終わらないよ~」
と泣き言ばかり言っていると、間違いなく進行が遅れます。
 
 
■まとめ
作業には、コツがあります。
早く進めるコツ、
作業中のイライラを回避するコツ、
ストレスためないコツ、
気持ちよく仕事するコツ…。
 
仕事できる人は、
そういうコツを見つけてると思います。
 
■流星光Twitter
 
Photo by Yuanpei Hua on Unsplash
 
 

「才能」を獲得する

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■「才能」という言葉に翻弄される若者たち
 
30年間、漫画業界で生きてきたプロ崩れアシスタントが
勝手に書かせていただきますよ。
 
「あの人には才能がある」
「彼は、ものすごい才能です」
 
     ×     ×     
 
「わたしには才能がありますか?」
「才能がないならないって、ハッキリ言ってください!」
 
    ×     ×     
 
「俺には才能なんてないんだ! もう…生きていてもしょうがない!」
「やめろ! 才能なんて、なくったっていいじゃないか! 世界は美しい…」
 
などというやり取りが、そこここで聴かれる昨今の世の中
どうやら多くの若者にとって、自分に才能があるかないかは重大な問題のようです。
 
僕も若いころは、そうでしたし、
自分には、才能があると信じて疑いませんでした。
 
 
■才能とは何か
「才能」とは何でしょう。
 
僕の結論は出ています。
 
世間で才能と呼ばれているソレは、技術の複合体です。
 
漫画を例に話を進めましょう。
 
漫画を描くために必要な技術は多岐にわたります。
 
絵を描く技術
ストーリーを考える技術
白い紙の上にコマを割る技術
ハッタリをかます技術
動きで説明する技術
ストーリーのラストで上手くテーマをにおわせる技術
アイディアを思いつく技術
 
などがあります。
 
それらのどれか一つが、あるいは、
複数が、他人にくらべて秀でている人のことを
我々は「才能がある人」と呼ぶのです。
 
 
■「才能」は習得できる
それぞれの局面において、
上手く出来る人と出来ない人がいます。
 
上手い人には、理由があります。
 
ストーリー作りが上手い人は、
子供の頃から、たくさん映画を見たり小説が好きで本ばかり読んでいたりしていたことでしょう。
 
絵が上手い人は、
外で遊ばず、絵ばかり描いていたのではないでしょうか。
 
知らない事を知ることが好きで、図書館に通って
趣味でいろんなことを勉強していた人もいるでしょう。
 
子供のころからやってきたそういう事が、
結果的に各分野の訓練になっていて、
同年代の人と比べた場合、
他の人よりも突出して上手くできるという現象になってあらわれます。
 
世間では、そういう人のことを
才能があると言います。
 
才能がある というボンヤリした言葉にしたとたん、
天から与えられた特殊な能力みたいに感じてしまって、
人間には、あらがえないものと考えてしまいがちです。
 
しかしそれは間違いです。
何度も言いますが、
才能 とは 技術 のことなのです。
 
技術である限り、訓練によって習得可能なのです。
 
 
■自分には才能がないと感じたら
先に話したとおり、
才能とは技術の複合体です。
 
才能がない=技術がない
という事です。
 
自分には才能がないと感じたら、
まずは、出来ることと出来ないことを分類しましょう。
 
自分は、上手い絵が描けない。
ストーリーも思いつかない。
どうやって考えればいいかも、かいもく見当がつかない。
ネームも切れない。
全部4コマ漫画みたいになってしまう。
状況をまとめると、どうしていいかわからない。
 
そういう場合は、一つ一つを分けて考え、
訓練する計画を立てます。
 
絵を描く技術、ストーリーを考える技術、面白くする技術…などなど、
それぞれ、上達する方法を探しましょう。
 
こんな時代ですから、
とりあえずググればOK
ためになりそうな本があれば買いましょう。
 
訓練には、時間がかかることが多く、
たいていの人は、少しずつ進歩しているにもかかわらず、
「いつまでたっても上達しない。 やっても無駄なんじゃないか?」
とあきらめて別の分野へ移ってしまいます。
 
継続は力なり。
やり方をググって、これをやってみようと思ったら、
しばらく継続しましょう。
「あ、このやり方間違ってる」
と思うまで。
 
 
■そして「才能がある人」と呼ばれる
ひとり訓練を継続していると、少しずつ成果があらわれるでしょう。
 
気がくと、それぞれの技術が、
素人と呼べないくらい上達しています。
 
そして、どこかの誰かに言われるのです。
 
「いいわね、才能があって…」
 
 
そう。
 
才能とは、上手くできない人が、上手くできる人に対して使う言葉。
 
上手くできないのは訓練が足りないだけなのに、
何か天から授かった不思議な能力がある、みたいな言い方をして、
自分の努力が足りないという事実を
隠そうとしているだけなのです。
 
 
■まとめ
そんな言葉に振りまわされているのが、
才能がどーのこーの、と言っている冒頭に出てきた人々です。
 
どうです。
ばかばかしいと思いませんか。
 
才能がある=訓練ができている
 
これが結論でした。
 
あの人には才能がある と言われる事は、誰にでも可能です。
 
 
 
長文におつきあいくださって
ありがとうございました!
■流星光ツイッター

いろいろルーズな先生のお話

こんにちわ。
漫画アシスタントの流星光(ながれぼしひかる)です。
 
今回は、「いろいろルーズな先生」ということで、
なんというか…、こんな言い方をして申し訳ないのですが、
キッチリしていない先生についてお話させていただきます。
 
アシスタント未経験の方に向けて、
漫画アシとは、どういう仕事かを知っていただければ
と思って記事を書いております。
悪しからず、です。<(_ _)>
 
 
■仕事始めから返信がない先生
約束は、10時~22時 でした。
僕はいつも、
作業開始5分前にはPCの前にスタンバイしているようにしています。
 
9時55分。
 
「お早うございます!今日からよろしくお願いします!」
 
と朝の仕事開始の挨拶をしても、何の返答もありません。
 
しばらく待って、もう一度、チャットを送りますが、
返答はありません。
 
その日が初日だったので、
前日からの続きをやるという訳にもいかず…
仕方なく、待ち状態に入りました。
 
 
 
何の返答もないまま、お昼の時間になったので、
お昼休憩ととります。
 
休憩から戻っても、まだ何の連絡もなく…。
 
だんだん不安になってきます。
何かあったんじゃなかろうか。
事故? 火事? 仕事場が爆破されたとか?
 
そして、原因は自分にあるのではないか、と考えます。
 
「今日で、あってるよな? 約束の日、間違ってないよな?」
 
何度もスケジュール帳とか、メール・スカイプでのやりとりを確認します。
 
変更のメールとか来ていなかったか。
なにか見落としはなかったか…。
 
こちらには、不備はありませんでした。
 
 
■やっと連絡があった
その日、初めてアクションがあったのが、15時30分くらいだったでしょうか。
 
「すみません! 爆睡していました。昼夜逆転していて…」
 
種を明かすと、そういう事でした。
正直、あせりました。
 
その先生は、実働時間に関係なく拘束時間でアシスタント料を払ってくれる先生だったので、
どんなに待ちが長くても、こちらとしては構わないんですが。
 
その後も、1年以上にわたって同じ先生とお付き合いがありました。
やはり、その後も待ちが長いことが多かったです。
 
実際に手を動かしていないのに、
お給料だけいただいている…。
 
こちらとしては、申し訳ない気持ちになってしまって、
かえって疲れてしまった記憶があります。
 
 
■別の先生のお話
 
「すみません、次の指示までちょっとお待ちください」
 
みたいに言われて、その後ずっと放置、みたいな感じの先生も
いらっしゃいました。
 
その先生も、日給制だったので、
休憩時間が多くても、一日分いただける約束でした。
なので、特に焦りとかはなかったのですけど。
 
僕は、アシスタントは、待つのも仕事と割り切って、
別の有意義なことをするようにしています。
 
 
■ドタキャンの先生
これは仕方がないかも知れませんが、
体調不良でドタキャンの連絡をくれた先生もいらっしゃいました。。
 
当日の朝や、前日の夜に、スカイプチャットで知らせがきます。
 
「ちょっと体調を崩してしまって…。明日、病院に行くのでお休みにさせてください」
 
体が弱いというよりは、
厳しいスケジュールによって睡眠不足状態になり、
体調を崩してしまったのではないかと思います。
 
漫画家さんは、大変です。
 
 
■キャンセル料はもらわない
ドタキャンに関しても、その他どんな場合でも、
僕は、キャンセル料などは、いただいてません。
理由はいくつかありますが、
言い出しづらいっていうのが一番ですね。
 
フリーランスで仕事をする人間としては、
それではだめなんでしょうけど。
 
どの先生も、テキトーにやってるとか、いい加減なせいで、
そのような状態になっている訳ではないと思います。
そう考えると、「キャンセル料ください」なんて言えません。
 
言えないところが僕のダメなところかも知れませんが。(-_-,,)
 
ちょっと自分が損をして相手に貸しを作っておくと
安心する、みたいな部分がありますね。
 
 
■まとめ
本音を言うと、
時間にルーズな先生、僕は嫌いじゃないです。
キッチリされると、当然こちらもキッチリが求められる訳です。
 
そうなると、僕は緊張しまいます。
 
だらだらぐだぐだで仕事する先生のほうが
好きなタイプかも知れません。
 
 
以上です。
 
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