マンガアシの教科書

22歳でアシスタントとして漫画業界入りし、プロ漫画家になったはいいけどヒット作無しで30年経過した男の告白ブログ/Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です

漫画 デジタル在宅アシスタント 先生からの指示【1】(クリスタ編)

■指定の出され方
 
こんにちわ。
漫画アシスタントの流星光です。
漫画アシスタントというのは、どういう事をやっているのか
という説明の動画をアップしています。
 
今回は、デジタル在宅アシスタントをやっていて、
どういう感じで指示を出されるかについて、
実際の画面をお見せしながらお話したいと思います。
 
これからお見せする原稿ファイルは、
実際に僕が漫画家の先生から指示されたファイルを
なるべく同じようにマネて僕が描いたものです。
 

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この先生は、『背景カタログ西洋ファンタジー編』という、
背景資料用の写真集から画像をコピペして、
「トレスお願いします」という形で指示されています。

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レイヤー構成は、こんな感じです。
画像のレイヤー と 指示レイヤー と用紙。
レイヤーは、3つだけというとてもシンプルな構成となっています。

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これは市販されている背景カタログなので、トレースOKの写真です。
写真によっては、ググって見つけた写真だったり、
googleストリートビューからコピペした
写真だったりする場合もあります。
 
その場合は、そのまんまトレースはNGなので、
だいたいの構成とか、そこにある物体はそのまま描いて、
パースだけちょっと変化させるという感じで
そのまんまトレースしないようにして描きます。
 
「トレースお願いします」という指示の場合は、下書きチェックは、ありません。
そのままペン入れして仕上げて送り返します。
 
僕の場合は、「線画レイヤー」「ベタレイヤー」
そうですね、「タッチ」とか「汚し」とか「ホワイト」なんかも 別のレイヤーにして
完成させるのが いつものやり方です。
 
なるべく、先方の先生が扱いやすいようにしたいという気遣いです。
 
ベタは消したい、とか 全体に入ったタッチとか壁の汚しだけ必要ないとか
実際の漫画に使う時に、いろいろ出来るように配慮します。
 
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次にこの先生ですね。
ちょっと許可とってないので画面は見せられません。
かなり原稿出来上がってる感じで、絵がばっちり入ってます。
 
このページの場合の指示は、小さな小物と、
あとは、激しい動きのあるシーンなので、
集中線、スピード線と、体が動いた時のぶれ線、
それにともないホワイトの抜き
なんかを入れる作業をしました。
あと影やバックの勢いのあるトーン処理なんかもやりました。
 
1コマごとにレイアーマスクがかけられています。
そういうところも、一人めの先生とは全然違います。
 
絵は見せられないんですが、レイヤー構成が、前の先生とは全然違いますね。
 
まず「ページ全体」「パース定規・特殊定規」のレイヤーに分かれています。
で「ページ全体」のレイヤーフォルダを開くと、こんな感じ。
 
こんな感じで、「mm」とか「hk」とか、
その先生の仕事場特有の記号みたいなのがレイヤーの名前になってます。
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全体を見て、表示にしたり非表示にしたりして、
最初は、どういう構成になってるのか理解してから、
作業しなければなりません。
 
ま、このページは、レイヤーだけ見てもらいました。
 
今回は以上です。
あんまり長くなっても仕方ないので。
とりあえずクリスタの先生の原稿を紹介しました。
何か疑問に思ったこと、要望などがあったら、コメント欄などにコメントいただけたら嬉しいです。
コミスタ等のバージョンは、別動画でまた紹介する予定です。
ありがとうございました。
 
■この記事は、コチラの動画を文章化したものです。
 
■流星光Twitter
 

漫画 デジタル在宅アシスタント  フリーの漫画アシは仕事を断ったことがあるか?

フリーランスの漫画アシスタントは、仕事を断ったことがあるか?
 
 
はい。
 
すんません。
 
フリーランスの分際で、仕事を断ったことがあります。
今まで、2~3回ほどお断りしたことがあります。
 
しかし、それがフリーランスの強みでもある、と思うので、
やりたくない仕事は、断っていいと思うんですが…
思い上がりでしょうか。
 
とりあえず、断った理由を列挙してみましょう。
 
【断った理由・1】
仕事内容が面倒だったから。
 
すみません、それだけです。
フリーランスの分際で、面倒だから断るなんて。
とんでもない話なんですが、事実なので、
そのまま告白します。
でも…その時の気分とかタイミングもありましたね。
 
最後に手伝ったのが、一年半くらい前の先生で、
「仕事が面倒だな~」と思いながらやったのを覚えてます。
 
気持ちに余裕があったら、引き受けていたところなんですが、
「スケジュールがイッパイです」と嘘をついて断ってしまいました。
 
申し訳ありませんでした!
 
 
 
【断った理由・2】
明日から連休だー!
って喜んでたら
「すみません、明日から5日間手伝っていただけないでしょうか」
ってメールが来て…。
「実は、さっきアシスタントの依頼が入ってしまって…全部埋まってしまいました!」
と嘘をついて断りました。
 
申し訳ありませんでした!
 
 
 
【断った理由・3】
これは、ちゃんとした理由があります。
出来高払いの先生で、
「この背景が完成したら4500円」とかって
原稿の右上に値段が書いてあるんです。
 
でも、真面目にやってると、僕がスピード遅くて、
やたら丁寧にやってたみたいで、
4500円の仕事を完成させるために
けっこう丸一日くらいかかっていたんですね。
 
その時に先生から再三言われたのが
「そんなにきっちり手を入れてもらわなくていいですよー」
という言葉でした。
 
でも、僕が、なかなかちゃっちゃと仕上げられなくて、
それでも4か月くらいお手伝いさせてもらったでしょうか。
 
その、辞める!って決意した日の仕事は、
一日働いて日給5000円くらいになってて、
それで、ストレス溜まっちゃって、
もうこの仕事できない!ってブチ切れて…
 
つーかブチ切れそうだったんですけど
いちおうお約束した日まで頑張って勤めあげて、
で、終わるときに「じゃあ次回もお願いします」ってメッセージもらった時に、
「いえ、もうお引き受けできません。僕の手が遅いので日給が安くなり過ぎてしまうので、お断りさせていただきます!」
って、お断りしました。
 
まあ、そんな感じで、これまでに断ったのは3回くらいだった
というお話でした。
 
でもまあ、フリーランスの良いところは仕事を選べるということろなので、
ちょっとわがまま言わせていただいたという感じです。
 
 
以上です。ありがとうございました。
 
もしよかったら、ブログ、ツィッターも見ていただけたら
嬉しいです。
 

漫画 デジタル在宅アシスタント データ保存は大事というお話

■漫画アシスタント データ保存

こんにちわ。デジタル在宅専門でやらせてもらってます、

漫画アシスタントの流星光です。


今回は、僕がやっているファイルの保存方法について話したいと思います。

 

アシスタント作業はパソコン作業になりますので、
落雷とか、何らかのトラブルでいきなり停電したりして
データが全部消えてしまうとかあります。


今日やってた作業が数時間分、全部なかったことになってしまうとかがあります。


実際僕もパソコンの大元のコンセントが、

いきなり壁から抜けてしまったことがあって
ビックリした事があります。
その時は、仕事中でもなくて、
データも消えなかったので大丈夫だったんですけど、全然あり得ないことじゃないです。


そんな時にデータがぶっ飛ばないように、何重にも予防線を張っておかなければなりません。

データが飛んでしまった後で、
地震がありました。雷が落ちましたとか言い訳しても
消えてしまったファイルは戻ってきません。

 

先生の大事な原稿ファイルが消えてしまうとかは、ほぼないと思います。
当然、先生の方でも保存をしっかりしていると思うので。

 

なので
自分が作業していた数時間分のデータが全部消えてしまうというのが
想定できる中で、いちばん大きな被害ではないかと思います。

 

そんな被害を最小限にとどめるのも、デジタル作業をする人間のつとめだと思います。

 

で、僕がやっているいくつかの安全対策をご紹介します。
もちろん今から僕が言う方法以外にも、いろいろあると思うので、
工夫してみてはいかがでしょうか。

 

まず、一つめ。こまめに保存する。
これはもう基本です。

作業に熱中するあまり2時間も3時間も保存ボタン押してなかったとかは、
ちょっと、ありえません。
作業に没頭しすぎです。

 

で、二つめ。
それプラス、僕がやってるのは、
別名で保存する、という方法ですね。

「保存用」という名前のフォルダーをひとつ作って、そこにコピー&ペーストして名前を変えます。

 

例えば、page0004 という名前の原稿ファイルがあったとします。
その背景を描く場合、下描きが終わったら、とりあえず別名保存します。
page0004 をコピーして、
作っておいた保存用というフォルダーの中に貼り付けます。
で、名前を、page0004_lv1 と変更します。

 

更にこの page0004_lv1 をコピーして、

外付けHDD内と、 ドロップボックス上 2か所に貼り付けます。
貼り付けるというか、一般的にはコピー&ペーストと言うべきでしょうか。

これで、自分のPCの別フォルダー内と、
外付けHDD内 と
ドロップボックス上 合計3か所に保存されたことになります。

という感じで、もし、どこかのファイルが消えてしまったりした場合でも
最悪の事態は避けられるという状態にしておきます。

 

で、lv1 って何かという話ですが、
おわかりだと思いますが、一応、レベル1という事です。


例えば、下描き終わった状態をレベル1、ペン入れ途中の状態をレベル2、ペン入れ終わった状態をレベル3、仕上げ終わった状態をEとかにします。
EはエンドのEです。


そうやって、いくつか途中の状態を保存しておくことによって、
どこかで取り返しのつかない失敗をした場合に、
真っ白の状態からではなく、
その直前に保存した場所からやり直せばいいという事になります。

 

取り返しのつかない失敗ってどんな失敗だよって話ですが、例えば、気がついたら、ベクターレイヤーをその下にあるラスターレイヤーと統合してしまってラスターレイヤーにしたまま作業してたとか、
気が付いたら、画像を全部統合してしまっていて、そのまま作業していた、とかです。

 

ショートカットキーを忙しくカチャカチャやってると、
気がついたらぜんぜん訳分かんない事になってたとか、たまにあります。
そういう時に、被害を最小限に抑える役目を果たしてくれるのが、この予防線です。

 

あと実は、意外に多いのが、自分で消してしまうパターンですね。
間違って、上書き保存してしまったり、とかは結構あります。
コントロールcのところを
コントロールvやっちゃったり、
急いでるとき、たまにやっちゃいます。


なので、数か所に保存するのは、基本中の基本です。

 

あと、これは話違うんですけど、
最初に受け取った先生の指示が入った原稿ファイルは、
僕は、「DL直後」というフォルダーを作って、そこにコピペしておきます。
で、「作業用」というフォルダー内にも同じファイルをコピペして、
実際に作業するのは、「作業用」フォルダーにあるファイルという事にしています。

これも、最初の最初、先生から受け取った時は、どういう状態だったのかというのを見たくなった時に便利です。

そんな感じで、今日は、
データの保存について、
お話させていただきました。 

ありがとうございました!

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漫画 デジタル在宅アシスタント 作業環境はこんな感じ

■漫画アシスタント その作業環境

こんにちわ。漫画アシスタントの流星光です。
今回は、僕が仕事してる作業環境についてご報告させていただきます。

まず簡単に現在の僕の職業について紹介しておきます。
漫画のデジタル在宅アシスタントですね。


インターネット回線をつうじて、先生から原稿を送ってもらって、
家で背景を描いて送り返す、という仕事です。


お給料は、銀行振り込みでいただいてます。


ということで、ひと月に3人くらいの先生とレギュラーの契約をさせてもらってます。
レギュラーで、ひと月に3人ということは、どなたも、週刊連載の作家さんではありません。


月刊連載とか、まあ、不定期な連載とかそんな感じの先生のお手伝いをしています。

 

 

まず、簡単に説明していきたいと思います。

パソコンは2台あります。f:id:hikaru_n:20190614185053j:plain
左のパソコンが、メインで仕事をするパソコンで、
右のパソコンが、サブの役割をしています。
よく、パソコン1台でモニターがふたつあって、
こう長いモニターみたいに使ってる人いますけど、
うちは、右と左、2つのパソコンがあります。

 

左のパソコンには、外付けHDDが、2つくっついてます。

 

で、キーボードと、左手用ゲーミングパッド、
これはロジクールの「G13」という製品ですね。


僕は、ショートカットキーは、ほとんどキーボードで打つので、
このG13は、ほとんど使ってません。

 

で、両方のPCにスピーカーがあります。
で、それぞれのキーボード マウス

そしてペンタブレットですね。

 

最近は、液晶タブレットが大流行ですけど、
僕は、板タブです。液タブ使った事ありません。

 


で、漫画アシスタントをするのに、PCが2台必要なのかというと
そういう訳ではありません。
一台で十分だと思います。

 

僕も最初はパソコン一台体制で仕事をしていました。
でもやっぱり、何かあった時、
急にPCが動かなくなったりした時に困るので、
二台あれば安心だなとずっと思っていました。
で、お金に余裕がある時にっていうか、
ローン組んでも大丈夫かなというタイミングで
24回払いで、こっちのPCを購入しました。

という感じですね。
今日のところは以上です。

もしよかったらチャンネル登録お願いします!
失礼します!

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漫画 デジタル在宅アシスタント ある月の収入を公開

■2019年4月の収入

こんにちわ、漫画アシスタントの流星光です。
簡単に自己紹介します。
22歳でアシスタントとして漫画業界に入って
三年半後、1991年にプロ漫画家としてデビューしました。
いろいろあって最終的に現在、漫画アシスンタトで生計を立てています。

デジタル在宅アシスタント専門でやらせてもらってます。
それ以外は仕事してません。

漫画アシスタントと言うと、世間的には、
どんな仕事をしているのか周知されるようになってきたとは思うんですけど、
このブログでは、もっと詳細に報告させていただきたいと思います。

 

では、おそらく一番興味を持たれるであろう、収入面のお話です。

 

とりあえず、2019年4月の収入について発表していきます。


2019年4月に働いた日と収入について話していきます。

 

僕はだいたい、1日働いて一万円いただくことになってます。

これは、僕が、お仕事を募集してるページで、勝手に宣言させてもらってる金額です。
だいたいこれくらいが相場だと思います。

もちろんアシスタントの実力とか作業スピードとか、いろいろ違いによって
お給料っていうのは違うと思うんですけど、
僕のスペックでは、そのくらいが妥当かなと思って、自分で決めさせてもらってます。

で、

4月は、4人の先生のお手伝いをしました。
いちおう3人がレギュラーの約束をしている先生で、一人が臨時の先生でした。
まあ、臨時ですけど、昔から知ってる人ですね。
不定期に漫画のお仕事がある先生みたいなので、仕事がある時に連絡がきて
「今月てつだってください」みたいに以来される事が多いです。

 

まず、A先生。

5.6.7.8.そして、21.22.23 合計7日間お手伝いしました。

で、次の月に振り込みがありました。
7日分で、122,468円 でした。

えーと、この先生は、一日一万円とか、そういう区切りのいい数字にはならなくて、
働いた時間数かける、時給、という形で計算していただいているようです。
僕は、細かく、一日何時間働いたとか記録もつけてないし、よくわからないのですが、

すいません、大雑把な上に数字の計算が超苦手なので…

で、振り込まれる金額をそのまま、「受け取りました。ありがとうございました。」

というふうに、メールで送って、いただく事にしております。


次に、B先生ですね。

11.12.13.14.15 の合計5日間ですね。

この先生は、一日一万円と決まっています。
勤務時間的には、午前10時始まりの、午後11時終了という感じになってます。

こちらの先生は、振り込みが翌月まで持ち越すことがなくて、22日には振り込まれました。
お早いお振込み、ありがとうございます。って感じですね。

で、金額が、55,000円ですね。

5日間だと5万円じゃないか!と思われるかも知れませんが、
最後の15日の日がですね、私が仕事を全部終わらせることができなくて、
残業になってしまいました。
夜11時には終わらずに、そのまま仕事し続けて、朝の5時30分にやっと終わって終了と
いうことになりました。

残業の分も上乗せしていただいて、55000円となりました。ありがとうございます。


で、次にC先生ですね。

25.26.27.28.29 の合計5日間ですね。

こちらの先生は、一日1万円と決まってます。定額です。
勤務時間は、お昼過ぎの午後2時~午後10時、22時までということになっております。
短いですね。

仕事が始まる前に、いろいろできるので、ありがたいです。

その代わり、時間が短い分、仕事中は、超集中状態です。
もちろん休憩時間は、ちゃんとあります。無理のないように。

そんな感じで、2019年4月の収入は、227,468円でした。

もちろん、この金額は、アシスタントが全員もらえるという訳ではありません。

漫画家の先生によったり、アシさんの技術によったり、労働時間によったり、いろいろな要素がからみあってお給料が決められているので、100人アシさんがいたら、100通りの給料形態があるとお考え下さい。

以上。
収入の報告でした。


4人目の臨時で入ってたD先生は、31日、5月の1.2.3.4 という感じで5日間
お手伝いさせていただいたので、お給料の振り込みは、全部終わったあと、
という事になりますので、4月には入れませんでした。

以上でした。

ありがとうございました。

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漫画 デジタル在宅アシスタントの一日


こんにちわ。漫画アシスタントの流星光です。
今回は、漫画アシスタントの日常について紹介させていただきます。
しばらくは、漫画のデジタル在宅アシスタントという仕事が、どういう仕事なのか、
そして、僕がどんな毎日を送っているのか、というところを重点的にお伝えしていきたいと思っています。
漫画家や漫画アシスタントを目指している方、漫画業界入りを目指してる方は参考にしてください。

いずれは、背景の描き方とか、そういう話になっていくとは思いますけど、
頑張っていきたいと思います。


まず、仕事の日の僕の一日を紹介します。

朝起きてから仕事開始まで、あまり関係ないのでざっくり早足で行きたいと思います。

まず、6:30起床
朝の散歩
猫の世話をして、
8:00 朝ごはんです。  
お皿とか洗って、
また猫のお世話。
そしてシャワー浴びて、
珈琲入れます。これは仕事中に飲むヤツです。
で、9:55にセットしている★アラーム★がなります。
仕事開始5分前、ここからがお仕事ですね。

5分前になったら、スカイプチャットで先生に、仕事開始の挨拶をします。

通常は、この時点で先生もパソコンの前にいるはずなので、
すぐ返事がきます。

だいたいスカイプが多いと思いますが、これも先生によって
スラックとか、ディスコードとか、その他のツールが使われている場合もあります。
そういう事は、アシスンタトお願いします、みたいな話になった時に、打ち合わせなどがあると思います。

で、さっそく指示がきます。
先生によっては、
「今日から5日間よろしくお願いします」とか
「今回、面倒な背景ばかりですが、よろしくお願いします」とか、
今回の仕事についてひと言あるかもしれません。
これも、僕の場合はだいたいスカイプチャットですね。

もちろん必要に応じてスカイプ通話する場合もあります。

とにかく、挨拶も早々に切り上げて、さっそく指示原稿がスカイプで送られてきます。

ファイルを受け取ります。

これも、僕のデジアシ経験の中でも、
スカイプでやりとりする以外に、いくつかの方法がありました。

ドロップボックスの決められたフォルダー内にアップロードするという方法と、
データ便や、宅ファイル便、ファイアーストレージなどの大容量のファイル送信サービスを利用するというやり方です。

それ以外では、僕はあまり経験ないですね。

原稿ファイルを確認したら、スカイプチャットで返事をします。
「了解しました!」
「確認しました。 では作業に入ります!」
「了解しました。ラフが出来たら、お送りします!」
とかまあ、いろいろなパターンがありますね。

で、指示を受けたら仕事を開始します。f:id:hikaru_n:20190612111720p:plain
画像は、僕がお手伝いさせていただいてる先生の指示を真似て、僕が描いたものです。

そんな感じで指示がきます。
ざっくりしている上に、この文字マウスで書いてるんですけど、
こんなふうに文字も読みずらかったりします。

わからなかったり、文字が読めなかったりしたら、すぐ聴きましょう。
わからないものは、悩んでいても時間の無駄なので、すぐ質問します。

で、下描き開始。
絵の面倒くささによりますけど、お昼ごはんの時間までに下描きが終わらないとかもあります。

12時、お昼休憩をとります。
よく「キリのいいところで終わってください」とか言う言葉を使う人いますけど、
僕は、あの言葉大嫌いですね。
指示としてもわかりづらいし、時間でキッチリ区切った方が効率いい気がします。

なので、12時になったらキッチリ休憩をとります。

で、休憩入る時いちいち言わなくていい先生の場合は、
勝手に手を止めて休憩に入ります。

で、休憩終わって、仕事に戻ります。
下描き終了して、スカイプで送ります。

下描きチェックでOKが出たら、ペン入れですね。

 

で終了したら次の指示がきます。
次の仕事の指示、そして繰り返し。

で、そんなこんなで22時なったら、一日終了、終わらなかった仕事は翌日へ持ち越し。

酒、テレビ、寝る。

これが僕のアシスタントの仕事がある日の
一日のスケジュールです。

ありがとうございました!

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アナログアシ時代の思い出 その21「キツかった現場2/3」

 

今まででキツかったアシ現場 2/3

 

2時間たつと次の原稿が回ってくる現場


それは、確かマック先生の連載が終わって

事務所が解散になって雑多なアシの仕事やってた頃のお話。

 

1日だけの臨時アシのお仕事。

成人向け漫画の人物の肌に

スクリーントーン(※)61番を貼って、

光が当たってる部分をカッターで削るというお仕事。

61番っていうのは薄いトーンで、

人物の影によく使われるトーンですね。


電車に乗って仕事場の最寄り駅まで行くと、
先生が駅まで迎えに来てくれてました。

仕事場到着

 

先生が借りている住居兼仕事場の一戸建て。

「やってほしいのは、人物の肌に影をつける作業です」

「このトーンを使ってください。ぜんぶ61番でお願いします」

と、61番が30枚くらい詰まった箱を渡されました。

「だいたい2時間ごとに1枚上げてもらえればいいですから」


当時、つーか今も変わらんけど、

僕は、人物に影をつけるのがどのくらい時間かかるのか

気にしたことがありませんでした。

 

マック先生のところで3年半、
ほぼキレイなお姉ちゃんの脚とか体に影をつける作業をしていたので、
慣れた作業と言えば慣れていたんですが、
問題は時間でした。

 

「ま、何とかなるだろう!2時間もあるし」

と始めたトーン削り作業でしたが、
1ページ4コマ~5コマ。

そのすべてにハダカの女性が描かれています。

 

最初の2時間経過。

 

最初の1ページが終わらない!

「はい、じゃ次これお願いしま~す」

次が来た!

その時点で、全身から汗がブワッと出ました。

「え、これ、やばくない?」

僕が終わってなくても、

原稿は2時間ごとにどんどん渡されます。

「終わらない終わらない!」の繰り返し。

 

食事休憩。

ぐったりして、支給されたコンビニ弁当をいただきます。

そしてまた必死でトーンを削るだけの作業。


トーン削り作業の体の動きをイメージしやすいように

同じような動きに例えると、そうですね…

消しゴムをかける作業に近いでしょうか。


エンピツで真っ黒に塗り潰してある
B4の原稿用紙を、一気に消しゴムで消す作業に近いかと思います。

 

ごしごしごしごしごしごしごしごし…

 

それが12時間(途中、食事休憩2回…だったと思う)

作業時間は合計10時間くらいかな~。

全身に汗かきながら、やり切りました。


僕はけっきょく、

渡された原稿を全部できなくて

アシスタント料1万円の約束のところ 
9,000円に値下げされました。

 

それまでは、上手いとか、いい出来ですとか言われて
アシやらせてもらってたんだけど、
初めて自分の作業スピードの遅さを意識するきっかけになったお仕事でした。

 

家に帰ってから体重を測ると、

5キロ減ってました。

いや、5キロは盛ってるかな、

でも4キロは確実に減ってたと思います。

 

 

つづく…


アナログアシ時代の思い出 その21 おわり

 

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